Appleは現地時間10月13日にイベントを開催し、「iPhone 12」として噂されている新型iPhoneを発表するとみられています。
新しいiPhoneに搭載される「Apple史上、最も先進的なチップ」であるA14 Bionicは、すでにiPad Air第4世代の発表とともに披露されており、そのパフォーマンスの高さが明らかになっています。
そのA14チップを内蔵するiPhone12の性能は、iPhone11を含む前世代モデルと比べてどの程度高くになるのか、先日明らかになったA14のベンチマークをもとにMacRumorsが示しています。
たとえば、iPhone 6sやiPhone SE第1世代からiPhone12にアップグレードした場合、200%近くパフォーマンスが向上します。つまり一気に3倍も高速となるわけす。6sやSEに搭載されるA9のGeekbenchスコア(シングルコア)は529、A14は1583です。
同様に計算してみると、
iPhone7やiPhone7 Plus(A10チップ)から買い換えると、約120%(2.2倍)高速になります。
iPhone8やiPhoneX(A11チップ)からでも、約75%(1.75倍)高速になります。
一方、iPhone11やiPhone SE第2世代のA13チップと比べると18%ほどの差しかありません。
歴代のiPhoneシリーズのベンチマークスコアの一覧を作成してみました。
モデル | チップ | シングルコア | マルチコア |
---|---|---|---|
iPhone 6s | A9 | 529 | 968 |
iPhone SE | A9 | 541 | 997 |
iPhone 7 | A10 | 728 | 1286 |
iPhone 8 | A11 | 905 | 1888 |
iPhone X | A11 | 908 | 2122 |
iPhone XR | A12 | 1103 | 2192 |
iPhone XS | A12 | 1108 | 2495 |
iPhone 11 | A13 | 1322 | 3011 |
iPhone 11 Pro | A13 | 1327 | 3287 |
iPad Air 4 | A14 | 1583 | 4198 |
もちろん、これらの試算はベンチマークスコアに基づいており、実際に手に触れてみたときの実感とは異なる場合があります。
しかしながら、現在使っているモデルからiPhone12にアップグレードするとどのくらい速くなるのか。新型iPhoneに買い替えを検討しているユーザーも、そうでないユーザーも、非常に気になるところです。
Upgrading iPhones this year? This is how much faster an A14 #iPhone12 will be when upgrading from:
— MacRumors.com (@MacRumors) October 8, 2020
• iPhone 6s / SE - 196% Faster
• iPhone 7 / Plus - 117% Faster
• iPhone 8 / Plus / X - 75% Faster
• iPhone XR / XS - 44% Faster
• iPhone SE (2020) / 11 / 11 Pro - 18% Faster
もちろん、単なるプロセッサの速度の違いだけが買い替えの要因になるとはいえません。
より高速な5G通信、新しいカメラやARなどの搭載機能の進化も買い替えを促進させる要素です。
あるいは、バッテリーがヘタってきたとか、画面が割れてしまったとか、実用上の問題で買い換えることもあるでしょう。
Appleの発表イベントは日本時間10月14日(水)午前2時より開催されます。
イベントは当日Apple公式サイトやYouTubeでストリーミング配信され、誰でも視聴可能です。
Apple Events - Apple公式サイト
Apple Event — October 13 - YouTube
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