Appleは日本時間2月27日、「iOS 13.4」と「iPadOS 13.4」の3番目のパブリックベータ「iOS & iPadOS 13.4 Beta 3」(17E5241d)をリリースしました。
有効なApple IDを持つユーザーは、Apple Beta Software Programから、 自分のデバイスを登録しベータテストを開始することができます。
パブリックベータは無料で試すことができます。
その他にも次のベータ版が利用可能です。
- macOS Catalina 10.15.4 beta 3 (19E242d)
- watchOS 6.2 beta 3 (17T5244c)
- tvOS 13.4 beta 3 (17L5245b)
今回のベータでは、これまでにない興味深い新機能が見つかっています。
iOS13.4の最新ベータにおいて「OS Recovery」と名付けられた未知の機能を発見したことを9to5Macが伝えています。
iPhoneやiPad、その他のAppleデバイス(Apple WatchやHomePod)をコンピュータに接続不要でリカバリーできる機能のようです。
現在のところiOSデバイスを復元するにはLightningケーブルやUSB-CケーブルでWindows PCやMacに接続しなければなりません(リカバリモード)。
今回システム内で発見された機能では、Appleが提供しているデータ移行ツール(クイックスタート)を使って一方のiPhoneを他のiPhoneやiPadにUSBケーブルで接続するのと同じように、OTAで直接iOSを復元することが可能なようです。
この機能はまた、他のコンピュータ不要でOSをインターネット経由で再インストールすることができるmacOSのインターネットリカバリーのように動作するとみられています。
iOS13.4で見つかった「OS Recovery」の画面。画面下からポップアップする。
ただし、まだ開発中のようで、名称が変更される可能性や、iOS13.4よりも先のアップデート(たとえばiOS14など)で実現されるか、あるいは、この機能自体が日の目を見ない可能性もあります。
この新機能は、LightningやUSB-Cポートが非搭載となると予想されている将来のiPhoneで必須の機能となりそうです。そのための布石なのかもしれません。次期iPhoneは充電も含めすべてが完全ワイヤレス化されるといわれています。
「CarKey」機能など、これまでiOS13.4で見つかったその他の機能はBeta2の記事をご覧ください。