Cellular版iPad Air／Retina iPad miniが月額1050円は本当かソフトバンクとauキャンペーン検証ドコモユーザーの奥の手など

iPad AirとiPad mini RetinaディスプレイのWi-Fi＋Cellularモデルが月々1,050円の定額プランで使える、というキャンペーンをソフトバンクとau（KDDI）が行っています。

iPad Air：Apple Online Store
iPhoneや4G/LTE対応スマホを契約しており、新たにiPadを契約することが条件ですが、すでにどちらかのキャリアのiPhoneを使っていれば、かなりお得にiPadを運用することができます。
幸い、手堅くまとめている記事があり、それを元に検討してみます。

毎月1,050円とは、本当か
両社の行っているキャンペーンは次の通り。

両社とも、内容はほぼ同じです。パケット定額料が最大2年間、通常5,460円から1,050円へと割引されます。
iPhoneや4G/LTE対応スマートフォン（指定のパケット定額フラット）を利用し、同一名義でiPad AirやiPad mini RetinaディスプレイのCellularモデルを契約するとパケット定額料金が最大2年間毎月1,050円になります（3年目以降は2,992円/月）。
データ容量は、両キャリアとも7GBまで。ソフトバンクの場合は2014年6月以降は2GBに制限されます。auの場合は6月以降に始まる「データシェア」サービスに申し込みが必須です。その場合、スマホ（7GB）とiPad（2GB）の合計9GBをシェア（共有）するようになります。

キャンペーンの落とし穴
最も大きな注意点は、iPadの「月月割」（ソフトバンク）および「auスマートバリューと毎月割」（au）が適用されないことです。
つまり、iPad AirやiPad mini Retinaディスプレイの端末代金は、一括ないし分割ですべて支払う必要があります
もう1つの注意点は、1,050円/月のパケット定額基本料金に加えて、ウェブ基本使用料、ユニバーサルサービス料、Wi-Fiスポット使用料などが加算されます。もちろん、キャンペーン適用条件であるiPhoneやスマホの月額料金もかかります。
ソフトバンクの場合、ユニバーサルサービス料、Wi-Fiスポット使用料が無料です（ソフトバンクモバイル FAQ）。

ソフトバンクの月額料金

基本使用料：（iPad 専用）ベーシックデータ定額プラン for 4G LTE 5,985円→1,050円（2年間）

ウェブ基本使用料：315円

ユニバーサルサービス料：無料（2年間）

ソフトバンクWi-Fiスポット：無料（期限なし）

合計：1,365円

auの場合、「ご契約にかかる費用、4G LTEタブレット：LTE NET（315円/月）、4G LTE対応PC：LTE NET for DATA（525円/月）、 4G LTEスマートフォンの月額利用料、ユニバーサルサービス料などがかかります」と注意書きがあります。auの場合、「au Wi-Fi SPOT使用料」は11月末まで無料（最大2年間）のキャンペーンを行っており、ユニバーサルサービス料を除き、ソフトバンクと同じ料金になると思います。

結局、毎月いくらかかるのか
以上のように、iPad AirとRetina iPad miniに実際にかかる費用は、

iPad本体の価格＋1,365円/月の月額料金＋iPhoneやスマホの月額料金

ということになるはずです。

ちなみに、両キャリアのiPad Air、Retina iPad miniの端末価格、分割支払金、月月割・毎月割は次の通り。いずれも両社同額です。

iPad Air Wi-Fi + Cellularモデル

端末代金／分割支払／月月割・毎月割／機種代金の実質負担額

16GB：65,520円／2,730円／2,450円／実質280円

32GB：75,600円／3,150円／2,470円／実質680円

64GB：85,680円／3,570円／2,510円／実質1,060円

128GB：95,760円／3,990円／2,545円／実質1,445円

iPad mini Retinaディスプレイモデル Wi-Fi + Cellularモデル

端末代金／分割支払／月月割・毎月割／機種代金の実質負担額

16GB：55,440円／2,310円／2,310円／実質0円

32GB：65,520円／2,730円／2,430円／実質300円

64GB：75,600円／3,150円／2,450円／実質700円

128GB：85,680円／3,570円／2,470円／実質1,100円

ドコモのiPhoneユーザーはどうする？
残念ながら、ドコモはiPadを取り扱っていません。
ドコモはその意向を示しているようですが、Appleとの交渉が今後進展するのかは未知数です。
ドコモの場合、今回のiPadセット割と似たようなキャンペーンとして、Androidタブレットとのセット割引「プラスXi割」を実施しています。

プラスXi割キャンペーン | 料金・割引 | NTTドコモ

iPhoneやXiスマートフォンに加えて、Xiタブレットを契約するとタブレットの月額料金が2,980円に割引されます（Xiスマホなどでは3,980円）。しかも、タブレットの月々サポートも適用されます。月々サポート料金の高いタブレットを購入すれば、タブレット側の月額料金は無料にすることさえ可能です。ちなみに、個人的にはこの「プラスXi割」を使い、Xiスマホを毎月1,000円ほどで利用しています。
そこで、かなり荒技（荒業？）ですが、次のような方法も考えられます。

ドコモユーザーがiPadをお得に利用する方法の例

月々サポートの大きなXiタブレットやスマートフォンをできるだけ安く購入し、プラスXi割を適用させ月額料金の低い回線を作る

同時に、その端末をオークションや下取りに出しその資金でSIMフリーのiPad AirやiPad miniを購入する

ソフトバンクとauからセルラーモデルを購入するよりもかなり面倒ですが、そうすることで、ドコモでもiPadを低価格で利用することができるはずです。もちろんすべての方にお勧めできる方法ではありませんが、個人的にはうまくいけばそうするつもりです。
SIMフリー版iPad Air、Retina iPad miniについては下記記事にまとめてあります。