iOS7 betaにおいて、iOS7をサポートするすべてのデバイスの書かれたリストを含む隠しファイルが見つかりました。
Retinaディスプレイ搭載の新型iPad miniを待ち望んでいるユーザーにとっては非常に好ましくないニュースになるかもしれません。
9to5Macによれば、そのファイルを参照すると、Appleは iPad「2,8」、iPad「2,9」、iPad「2,10」の3モデルを開発していることが確認でき、コードネームはそれぞれJ75、J76、J77になります。これは、現行iPad miniと同様に、1つのWi-Fiモデルと2つのCellularモデルを指します。現行iPad miniはiPad「2,5」、iPad「2,6」、iPad「2,7」であり、新モデルはこの後に続くことがわかります。
この新型iPad miniの特徴として、「s5l8950x」というプロセッサを含みます。これは、iPhone5に搭載されるA6チップと同じであり、現行iPad miniの搭載するA5チップから、新モデルはより高速なプロセッサを搭載することを意味します。
リストを参照すると、この新型iPad miniがRetinaディスプレイを搭載しないと推測できます。たとえば、iPhone5やiPad第4世代のようなRetinaディスプレイ搭載デバイスは、「@2x」モードのイメージを含みます。「@2x」はRetina搭載デバイス向けに開発されたアプリのアートワークを示す目印です。しかし、新型iPad miniはこの「@2x」がありません。
また、Retina iPad miniとして噂されていたデバイスのコードネームは「J85」でした。ここからも新モデルがRetinaディスプレイを搭載しないことを強めることになります。
リストからは、新型iPad miniが現行と同じCellular技術とベースバンドチップを含むと推測することもできます。
リストを参照することで得られたこれらの情報を元にすると、新型iPad miniはスペックを向上させるもRetinaディスプレイを搭載しないデバイスであると考えることができます。しかし、ここからは、Appleが製品として実際に市場に出すかどうかまでを確認することはできません。
今回の情報は、Retina iPad miniが2014年まで登場せずに、今年後半に低価格なiPad miniが出る、というアナリストの予測を補強します。
また、Appleは、9.7インチiPadとの兼ね合いから、iPad miniのRetinaディスプレイ搭載を見合わせようとしているとも伝えられています。
追記：The Wall Street Journalが関係筋の情報として、Retinaディスプレイを搭載するようだと報じています。詳しくは下記をご覧ください。
