ソフトバンク孫社長、iPhoneのSIMロック解除について

ソフトバンクの代表取締役社長兼CEOの孫正義氏は、2013年夏モデルの発表会における質疑応答の中で、iPhoneのSIMロック解除について自身の考えを明らかにしました。

ケータイ Watchによれば、SIMロック解除の要望は一時的には多かったが、実際のニーズは低いという主旨だったようです。
ニーズが少ないと判断するのは尚早ではないかという質問に対しては、「世界のiPhoneでSIMロックを解除して売っているのはほんの一部。ソフトバンクは実質無料でiPhoneを入手できる。6万円高くてもiPhoneを買いたいなら海外でいくらでも売っている」と応えたといいます。なお、Appleサポートページで世界のキャリアのSIMロック解除提供状況を確認することができます。ヨーロッパではかなり多くのキャリアがiPhoneのSIMロック解除に応じているようです。アジアでは比較的少ないようにも見えますが、香港やシンガポールなどはもともとSIMフリーでiPhoneを販売しているため、それを含めれば決して少数派ではないように思えます。
SIMフリーの端末が高くなるという孫社長の見方について、ドコモではGALAXY SIIIなど最新モデルであっても端末代金を高くすることなくSIMロック解除が可能だという再質問があると、孫社長はその状況を把握していないが、「ドコモに補填金を出してもらってソフトバンクにくるなら大歓迎」などと応じたといいます。
その後も、SIMロック解除に関する質疑応答が続き、ソフトバンクのSIMロック解除に対する現状（持ちこみ端末の新規契約ができないとやAPNが非公開であること）を質問されると、「ソフトバンクが提供するネットワークと端末にサービスを提供する。要望があれば検討する。ごく一部で要望があるのかもしれないが、今のところそういう声が私の耳には届いていない」と応えたとされています。
ドコモでSIMロック解除された端末を歓迎すると言いながらも、ソフトバンク側にそれを受け入れる体制が整えられていないという矛盾した内容となっています。
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