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iFixit、新型iMac(Late 2012) 21.5インチモデルの分解レポート:メモリーやHDDは交換可能だが事実上不可能

新型iMac(Late 2012) 21.5インチモデルの分解レポートをiFixitが行っています。CPU、メモリー、HDDは普通にPCパーツショップなどで販売されている規格タイプが使われており交換はできます。ただし、それには強固に接着されたディスプレイを取り外すという非常に困難な作業が必要になります。
iMac Late 2012 21.5インチモデルの液晶ディスプレイを取り外しているところ
iMac Late 2012 21.5インチモデルの液晶ディスプレイを取り外しているところ:iFixit
分解されているのは新型iMac(Late 2012) 21.5インチのローエンドモデル(MD093J/A)です。2.7GHzのCorei5プロセッサ、8GB RAM、1TB HDDなどを搭載しています。
本体裏側には、Appleマークの上部に2つのマイクが内蔵されています。液晶ディスプレイは完全に接着剤で固定されています。取り外しには、iPadやiPhoneのように熱を当てて接着剤を溶かしていく作業が必要です。
新型iMacのLCDの型番は「LM215WF3」であり、旧型iMac(Mid 2011)と同じ型番だといいます。新旧のiMacの厚みはかなり異なります。Appleは同じパネルを使いながら非常に薄型化されたハウジングにパネルを内蔵させたようです。
iMac Late 2012 21.5:LCDを取り外したところ
(LCDの取り外されたiMac Late 2012 21.5インチモデル)
内蔵されたハードディスクはHGST製の2.5インチHDD 5K1000「HTS541010A9E662」(1TB/5400回転/9.5mm)。これは新型Mac miniに内蔵されたものと同じ型番です。従来は3.5インチHDDでした。また、HDDは振動を吸収するラバー製の保護ケースが取り付けられています。これは旧型までには見られなかった新しいデザインです。
冷却ファンの設計も従来とは大きく異なっています。これまでは複数設置してあった冷却用ファンは1つの大きなファンに集約されています。内蔵マイクは2つあります。これはモバイルデバイスなどで用いられている技術であり、FaceTimeの音質を向上させます。
iMac Late 2012 21.5 ロジックボード
(iMac Late 2012 21.5インチのロジックボード)
ロジックボードにはメモリスロットが2基あり(上の写真の左上)、Hynix製4GB PC3-12800 RAMが2枚搭載されています。メモリーはSO-DIMMスロットであり、ハンダによる直付けではありません。Wi-FiはBroadcom BCM4331です。3本のWi-Fiアンテナを備えています。BluetoothはBroadcom BCM20702であり、昨年のモデルと同じです。
メモリースロットIntel Core i5-3330S
プロセッサはIntel Core i5-3330S。LGA1155ソケットに取り付けられています。新型iMacは自作PC用マザーボードで一般的なソケット式が採用されています。その他、表側にはNvidia GeForce GT 640M、Broadcom BCM57765A1KMLG Gigabit Ethernetコントローラなどがあります。裏面にはIntel DSL3510L Cactus Ridge Thunderboltコントローラ、Cirrus Logic 4206BCNZオーディオコントローラなどが搭載されています。
iMac Late 2012 21.5 TearDown iFixit
最後にiFixitは新型iMac(Late 2012) 21.5インチモデルの分解容易度を10段階中3段階目(数字が大きいほど容易)と判定しています。21.5インチモデルは分解しない限りCPU、RAM、HDDの交換や換装を行うことはできません。それらパーツはデスクトップやノートPCで使われる一般的な規格のパーツで構成されています。なお、現在未発売の27インチモデルには4つのメモリースロットがあり、ユーザーがアクセスできるとAppleのスペックシートには書かれています。
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