iPod touch Loopは、iPod touch第5世代に初めて搭載されたループ(円環)状の革製ストラップです。iPod touch第5世代に標準で付属します。iPod touch Loopを使える保護ケースの選び方を考察してみました。
iPod touch第5世代にiPod touch Loopを取り付けたところ。
まずはLoop自体の構造と裸の状態のiPod touchに取り付けた際の動きなどについて。
iPod touch Loopの先端部分
- iPod touch本体の背面左下に金属製のループを固定するホルダーボタンがあり、そこにiPod touch Loopを取り付けて利用します。
- Loopの先端は径の異なる2つの円で構成された穴が1つ開いており、手元側の穴の大きい方にループボタンを通し、手元に引っ張るようにして穴の小さい方に挟み込むように取り付けます。
ループホルダーボタンの構造について
- ループボタンは通常は本体の中に収められています。Loopを取り付けたいときにボタンを押すとバネ構造によりボタンが飛び出してきます。Loopを取り付け後ボタンを押しこみLoopを固定します。
- 注目は、このループボタンは最後まで押し込まないとカチッと音がして固定されないことです。
- Loopの先端はボタンからはみ出します。しかし、ループボタンは周りの面よりもわずかに奥まで押しこまないとカチッとは言いません。ループ先端がボタンの穴よりも大きいためボタンを奥まで押し込むのは物理的に不可能です。
- Appleの製品ページを見てもLoop先端はボタンをはみ出しており、ボタンは最後まで押し込まずに固定しているのが正しいようです。
- LoopはiPod touch本体内に押し込まれることはなく、本体表面上に設置されます。
- 個人的には、ボタン収納時とLoop取り付け時の2段階でボタンがカチッと言って固定してほしいと思いましたが、そういう構造ではないようです。
- 取り付けられたLoopは、ボタンを中心に360度回転させることができます。iPod touch背面のスベスベとした表面加工により滑らかにLoopは動かせます。
- この時、Loopは凹凸のないiPod touch本体に並行して動きます。この点がもう1つのポイントです。言いかえれば、Loopはフラット面にフラットな状態で設置され、その動きも上下することなくフラットです。
- 写真はバッファロー「BSIP12TCTCR」にLoopを取り付けたところです。「BSIP12TCTCR」のレビューはこちら。
- Loopを、iPod touch本体保護ケースを装着した状態で利用するには、最初に裸のiPod touchにLoopを取り付けてから、保護ケースの穴にLoopを通してケースを本体に装着させます。
- こうすると、Loopは保護ケースの厚み分、わずかに持ち上がるようになります。そうなると、Loopを回転させるときにケースとの間にどうしても摩擦が生じてしまいます。
- Loopは本来iPod touch表面と並行して動くように設計されています。その状態でケースを取り付けるとLoopの位置は変更されてしまい、どうしてもLoopの動きに影響を及ぼしてしまいます。
- こういう点から、Loopは保護ケースなどを装着することを想定して設計されていないのではないか、と考えてしまいます。
Loopに適した保護ケースの選び方
- Loopの動きに干渉しない保護ケースを選ぶ場合、ループボタン周辺の穴の処理に注目する必要があると思います。
- まず、ケースの穴は、ループボタンよりも大きなければなりません。
- そして、ケースの穴の断面ができるだけ滑らかに処理されている必要があると思います。
- 穴の断面が先端から薄くなだらかになっていれば、Loopの本来の並行的な動きを妨げずに済むと思われます。
- そのため、ケースはできるだけ薄く、穴の加工が丁寧に行われている製品が理想的だといえます。
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