iPhone5、iPhone4S、新しいiPad（iPad3）のベンチマークテストを行い、結果を比較してみました。ベンチマークの計測は、GeekbenchおよびSunSpider JavaScript Benchmarkを使用しました。
結果としては、iPhone5は圧倒的に高速であることがわかりました。
ベンチマーク
- Geekbench：iOSアプリ Ver.2.3.5
- SunSpider JavaScript Benchmark：WEBサイト
iOSデバイスとiOSバージョン
- iPhone5：iOS6
- iPhone4S：iOS5.1.1
- iPad3：iOS5.1.1
以下、各ベンチ結果です。
Geekbenchシステムインフォメーション
写真左からiPhone5、iPhone4S、iPad3のシステムインフォ
- iPhone5（iPhone5,2）：CPU ARMv7（A6）1.20GHz、RAM 1016MB
- iPhone4S（iPhone4,1）：CPU Apple A5 800Mhz、RAM 505MB
- iPad3（iPad3,1）：Apple A5X 1.00GHz、RAM 988MB
Geekbenchスコア
iPhone5、iPhone4S、iPad3のGeekbenchの結果。数値が大きいほど高速です。
- iPhone5：1571
- iPhone4S：627
- iPad3：755
iPhone5の結果はiPhone4Sの2.5倍以上高速であり、iPad3の2倍以上になっています。
SunSpider JavaScript Benchmark
iPhone5、iPhone4S、iPad3のSunSpiderの結果。数値が小さいほど高速です。
- iPhone5：906.7ms
- iPhone4S：2227.5ms
- iPad3：1815.8ms
計測はいずれもsafariで行っています。JavaScriptの処理速度でも、iPhone5はiPhone4SおよびiPad3を大きく超える結果を出しています。iPhone5はiPhone4Sよりも2.46倍高速であり、iPad3よりも2倍高速です。
Geekbench、SunSpider JavaScript Benchmarkともに、iPhone5は非常に優秀な計測結果です。どちらのベンチマークでもiPhone4Sの約2.5倍、iPad3の2倍高速です。実際にアプリを動かしたり、ブラウザ
気になる点は、iPhone5では、Geekbenchを走らせるごとに、CPUクロックの値が異なっていました。上記クロックは1.2GHzですが、下記のように722MHzのときもありました。何度か試してみるとクロックはその度に違う値を示していました。
Geekbenchサイトで「iPhone5,2」のベンチ結果を調べてみると、およそ1200MHz〜700MHz前後の範囲のクロックを示していました。クロックが高いほどベンチマーク結果も高いと思いきや、そうでもないようです。iPhone5に搭載されているA6チップは周波数が自動的に可変するのかもしれません。なお、iPhone4Sのベンチ結果では、iOS6でも（ざっと見た限り）いずれもクロックは800MHz固定でしたが、iPad3のベンチ結果はiOS6にアップデートしたいくつかの計測結果を除き1.0GHzで固定でした。iOS6にプロセッサのクロックを自動的に変更する機能が備わっているのかもしれません（あるいは単にGeekbenchがiOS6に対応していないだけかもしれません）。
なお、今回、iPhone4SおよびiPad3はiOS5.1.1でテストしています。同じiOSデバイスでもiOS6の方がiOS5よりも高速になっているようです。そのため、iOS6にアップデートしたiPhone4SやiPad3は、今回の結果よりも良い値を示すと思われます。
関連記事
