iOS6の標準マップは、Google提供ではなく初のAppleオリジナルです。iOS6の標準マップとiOS5の標準マップアプリ、MapFan、MyMapPlus(マイマップ+)のサードパーティ製アプリで、どのくらい見え方が違うのか、情報量にどの程度違いがあるのか、比べてみました。
iPhone3GSにインストールしたiOS6のホーム画面とiOS6の地図
環境
- iOS6をインストールしたiPhone3GS
- iOS5をインストールしたiPhone4S
- MapFan:iTunes App Store
- マイマップ+:iTunes App Store
- いずれのアプリもデフォルト設定で利用
まず、JR新宿駅を中心にして、iOS6標準マップ、iOS5標準マップ、MapFanとで比較してみます。左側から、iOS6標準マップ、iOS5標準マップ、MapFanです。
新宿駅周辺:iOS5の地図アプリ、iOS6の地図アプリ、MapFan(iOS5)
iOS6の標準地図アプリでは、他と比較して、見事にスカスカです。巨大な新宿駅も描画されていません。日本の都市部は特に駅を中心に街が形成されているので、ランドマークとしての駅が正確に表示されないのはかなり厳しいと感じます。一方、iOS5の標準マップ、MapFanでは表示の仕方は異なるものの、新宿駅の形状もしっかりと表示されています。都庁など目印となる建物も確認できます。
続いて、新宿3丁目の伊勢丹付近です。
新宿伊勢丹周辺の地図:左からiOS6標準地図、iOS5標準地図、MapFan(iOS5)
iOS6標準マップではレストラン情報がたくさん表示されています。建物の形状も実際に近いように見えます。ただし、新宿通りの道路の広さなどに若干の違和感もあります。iOS5標準マップ、MapFanをiOS6標準マップと同程度に拡大すると、その情報量の違いが大きく現れます。地下鉄の通路や出口、飲食店以外にも店舗情報も表示されています。
次に、渋谷のAppleStore付近を表示させてみます。
渋谷駅周辺:iOS5マップ、iOS6マップ、MapFan(iOS5)
iOS6標準マップではしっかりとAppleStore渋谷を確認できます。しかし、通りの反対側にあるディズニーストアやGAP、西武渋谷などは、この縮尺では確認できません。上の写真ではiOS6標準マップの方が若干ズームアップされていますが、それでも表示できる情報は少ないです。
最後に、マイマップ+をiOS6とiOS5との両方にインストールして使ってみました。なお、マイマップ+も何の設定も行わず標準のままで利用しています。
最初の3枚の写真がiOS6のマイマップ+、次の3枚がiOS5のマイマップ+です。違いはすぐにわかると思います。
iOS6のMyMap Plus:新宿駅、新宿伊勢丹、渋谷AppleStore付近
iOS5のMyMap Plus:新宿駅、新宿伊勢丹、渋谷Apple Store周辺
iOS6のマイマップ+とiOS5のマイマップ+とでは、ベースとなる地図が異なっているのがわかります。これを見る限りマイマップ+は標準マップの地図情報を利用するようです。つまり、iOS6のマイマップ+はApple製地図を使い、iOS5のマイマップ+ではGoogle製の地図を使っています。
なお、マイマップ+のiOS6対応版は、10月3日ごろにアップデートを予定していると告知されています。その際には現在の状態とは異なるかもしれません。
追記:次期マイマップ+は「GoogleMapとAppleMapを切り替え表示する機能が追加」されるとのこと。iOS6でも利用できるのであれば非常に楽しみです。