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ドコモ、iPhone5向けにNano-SIMカード提供を検討か。microSIMとの互換性について

iPhone5で新採用されたnanoSIMカード。従来のmicroSIMカードよりも小さく厚みも15%薄くなっており、物理的な互換性はありません。そのため、iPhone5 SIMフリー版を購入しても、現状ではソフトバンク以外日本のキャリアでnano SIMカードを提供するキャリアはありません。
そのNano-SIMカードを、ドコモが提供するかもしれないという情報が2chで話題となっています。ユーザーの方がドコモにメールで問い合わせたところ、次のような回答を得られたといいます。

お問い合わせいただきました「Nano SIMカード」の件について、
ご回答申し上げます。

アップル社様の「iPhone5」で採用される「Nano SIMカード」について、
現時点でドコモからの提供は未定となっておりますが、
今後、SIMフリーの「iPhone5」をドコモのネットワークで
利用したいというお客様のニーズなどをみながら、
検討していく次第でございます。

なお、上記提供が決定した際など、大切なお知らせについては、
お客様へのご案内準備が整い次第、ドコモホームページなどで
ご案内させていただきますので、お時間がある際に、
以下URLでご確認いただければ幸いでございます。

 <NTTドコモホームページ>
http://www.nttdocomo.co.jp/

【Unlocked】SIMロックフリーiPhone購入の話31台目より抜粋
この回答が正しければ、利用希望者が多ければ提供を検討するかもしれない、という感じです。まったく考えていないわけではない、ということで、iPhone5をドコモで利用したいユーザーにとっては若干の希望が出たのでは思います(私もその1人です)。
ただし、iPhone5のLTE通信がドコモのXiに対応するかどうかはまったくわかっていません。Appleが公開しているiPhone5のLTE情報ページによれば、iPhone5はLTEバンド応じて3種類のモデルが用意されています。

  • A1428(GSM):LTEバンド4(AWS)、17(700b MHz):米国AT&T、カナダ
  • A1429(CDMA):LTEバンド1(2,100MHz)、3(1,800MHz)、5(850MHz)、13(700c MHz)、25(1,900MHz):米国Sprint/Verizon、日本au
  • A1429(GSM):LTEバンド1(2,100MHz)、3(1,800MHz)、5(850MHz):ドイツ、英国、オーストラリア、日本、韓国、香港、シンガポール

au版はA1429(CDMA)モデル、ソフトバンク版はA1429(GSM)モデルです。LTEバンドの違いから、米国版iPhone5 SIMロックフリーではソフトバンクのLTEを利用できません。Unlockedバージョンを発売している英国、オーストラリア、香港、シンガポール版であれば、利用できる可能性が高いです。
ドコモのLTEバンドの1つは、 Wikipediaによれば、ソフトバンクと同じLTEバンド1(2,100MHz)です。一見、ドコモのXiがiPhone5 SIMフリー版で利用できるようにもみえますが、これもiPhone5が発売され、検証を行わない限りは何とも言えません。
Nano SIMカードとMicro SIMカードとの互換性については、単純にmicroSIMをカットしてnanoSIMになるわけでなさそうです。これについても、上述の2chやApple サポートコミュニティなどでも話題になっています。また、週間リスキーによれば、microSIMをカットしてもiPhone5では認識されないとAppleが声明を出しているといいます。いずれにせよ、iPhone5 SIMフリーは、iPhone4S SIMフリーやiPhone4 SIMフリーの時よりも、さまざまな困難が待ち受けていると思って間違いなさそうです。
個人的には現在iPhone4S SIMフリー版をドコモXi SIMで利用しており、iPhone5もSIMフリー版を購入するか迷っています。一応、ソフトバンク版を予約していますが、月額料金も端末本体価格も上昇しており悩んでいます。iPhone5の本体自体価格は、米国ではiPhone4Sから価格据え置きであったのに対し、日本では値上がりしています。毎月割や月月割を考慮するれば2年間の実質価格はiPhone4Sと同じですが、おそらく来年iPhone6が出れば購入することになり、2年間という期間でお買い得度を考えることは難しいです。また、LTEに関してもソフトバンクもauもどのくらい高速になるのか未知数であり、満足できるように利用できるころにはiPhone6が発売されているかもしれません。そんな現状で、LTEのために割増料金を支払って利用することにも躊躇してしまいます。
追記:日本通信の三田聖二社長がNano-SIMに対して「ナノシムを準備するべきですね?」「まだシムロックfreeのiPhone5発売されてないですけれど。」とツイートしています。日本通信はドコモと相互接続協定をしています。日本通信が発売している製品のSIMカードはドコモ製です。nanoSIMカードの発売へ向けて、日本通信からもドコモへ働きかける可能性も出てきています。

追記:ドコモが11月1日よりnanoSIMカードを提供することをTwitter上でアナウンスしています。

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