アジアのiPhoneを販売するキャリアにおいて、ソフトバンクだけがテザリング（インターネット共有）を提供しないキャリアになってしまったようです。
Appleのサイトにある、iPhone：ワイヤレスキャリアを調べるには、世界のiPhoneキャリアの情報が掲載されています。そこでは、各キャリアの、SIMロック、SIMロック解除オプション、MMSの提供、インターネット共有の提供の有無、などについて一覧表にまとめてあります。情報は2012年8月31日時点のものです。
Appleの公開している世界中のiPhoneキャリアの各機能対応状況
アジア太平洋地域を見ると、オーストラリア、中国、香港、インド、韓国、日本などのiPhoneを扱う通信事業者が並んでいます。その中でテザリングに対応していないのは日本のキャリア、ソフトバンクとauだけです。他国のキャリアはすべてテザリングに対応しています。
今回、iPhone5の発表において、auはテザリング対応を発表しました。したがって、アジアの中でソフトバンクだけが唯一テザリング非対応の通信事業者になります。なお、ここにある情報は8月末のものなので、auもテザリング非対応と表記されています。また、9月になってテザリング対応をやめたキャリアもあるかもしれません。
iPhone5を21日に販売する、米国、オーストラリア、カナダ、フランス、ドイツ、香港、日本、シンガポール、英国においてテザリング非対応のキャリアは、フランスのVirgin Mobile、ドイツのO2、英国のTesco、そしてソフトバンクの4社だけです。
他の地域において、その国のキャリアすべてがテザリング非対応の国を挙げてみます。ヨーロッパでは、アルバニアとベルギーのみ、米国／カナダは対象なし（全キャリア対応）、中南米／カリブはアンギラやアルゼンチンなど多数、中東ではカタールとサウジアラビアのみ、アフリカではボツワナやカメルーンなど多数、となっています。それ以外の国では最低でも1社はテザリング対応のキャリアが存在しています。
テザリングに関する傾向としては、北米、ヨーロッパ、アジア、中東ではテザリング対応キャリアが多く、それ以外の地域では少なくなっています。一概にはいえませんが、インターネットインフラが整えられている地域ほどテザリングを提供しているキャリアも多いようにも思えます。
ITmedia Mobileによれば、ソフトバンク広報は、テザリング対応は”今のところやる予定はない」と回答しているようです。なぜ、ソフトバンクがテザリングに対応しないのか、ぜひ、ユーザーに説明をしてもらいたいところです。
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