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iPadmini、iPad2、iPad3の液晶ディスプレイ比較レビュー:iPad miniの表示の良さについて

iPad mini、iPad2、iPad3の液晶ディスプレイの見え方を比べてみました。iPad miniの液晶ディスプレイはどのような見え方なのか、iPad3やiPad2とではどの程度異なるか、などが確認できるかと思います。
左からiPad3、iPad mini、iPad2
(左からiPad3、iPad mini、iPad2)
比較した写真は、同じ位置(約20cm)から、iPad mini、iPad2、iPad3をそれぞれ撮影しています。それら写真の全体と部分の等倍(100%)のものを掲載しています。撮影にはiPhone4Sを使っています。なお、各モデルとも液晶画面に保護フィルム(光沢)を貼った状態です。そのため、液晶本来の色味や明るさ、シャープさなどは異なるかもしれませんが、より実際の環境下に近いと思います。
対象の構成

  • iPad mini:Wi-Fi 32GB ホワイト&シルバーモデル、iOS6.0.1:7.9インチ、1024×768ピクセル、163ppi
  • iPad2:Wi-Fi 64GB ホワイトモデル、iOS5.1:9.7インチ、1024×768ピクセル、132ppi
  • iPad3:Wi-Fi 32GB ホワイトモデル、iOS5.1:9.7インチ、2048×1536ピクセル、264ppi

写真はすべてiPad mini、iPad2、iPad3の順番で並べています。
まず、ホーム画面です。それぞれのiOSバージョンが異なるため、アイコンの並び方や壁紙を統一しています。壁紙にはドットの様子が分かりやすいように水滴のあるiOS5の標準の壁紙を選択しています。
最初の3枚は、6つのアイコンの全体像です。ブログ内の写真は縮小されています。そのため、正確な表示ではありませんが雰囲気はつかめると思います。
iPad mini ホーム画面
(iPad miniのホーム画面)
iPad2 ホーム画面
(iPad2ホーム画面)
iPad3 ホーム画面
(iPad3ホーム画面)
一見して、一番綺麗だと感じるのはiPad3のRetinaディスプレイです。いずれも同じ距離から撮影しています。そのため、iPad miniのアイコンとiPad3およびiPad2のアイコンとの大きさが異なることが確認できると思います。iPad miniとiPad2は同じ解像度です。そのためアイコンも水滴も同じ数のピクセルで構成されています。iPad3は2倍のピクセルを持っているので鮮明なのは当然と思います。iPad miniの方がiPad2よりも鮮明に見えるのは、ピクセル当たりの大きさの違いです。iPad miniのピクセルはiPad2のおよそ81%の大きさです。また、iPad3はそれよりもさらに小さく、iPad2の半分です。ピクセルが小さいほど高精細に見えます。
次に、上の写真を等倍で見てみます。対象は標準カメラアプリのアイコンで、サイズは400×400ピクセルです。
iPad mini ホーム画面 等倍iPad2 ホーム画面 等倍iPad3 ホーム画面 等倍
ここでもピクセルの小さいことによりiPad miniの見え方はiPad2よりも良いと思えます。iPad3ではカメラアプリの金属の質感やレンズの輝きも上手に表現されています。iPad2もiPad miniもそれと比べればフラットに感じますが、iPad miniの方がピクセルが目立たないと思います。
次に、ブラウザ(safari)の表示を見てみます。iPad mini、iPad2、iPad3の順番です。
iPad mini ブラウザ
(iPad miniのブラウザでApple.comを開いたところ)
iPad2 ブラウザ
(iPad 2のブラウザでApple.comを開いたところ)
iPad3 ブラウザ
(iPad3のブラウザでApple.comを開いたところ)
上の3枚の写真は自動的に縮小されていますが、iPad miniのピクセルがiPad2よりも目立たないことが確認できると思います。
続いて、上の写真の等倍表示です。640×640ピクセルです。
iPad miniのブラウザ:等倍
(iPad miniのブラウザ:等倍表示)
iPad2のブラウザ:等倍表示
(iPad2のブラウザ:等倍表示)
iPad3のブラウザ:等倍表示
(iPad3のブラウザ:等倍表示)
ここでもiPad miniのピクセルが小さいことで、ピクセル自体がより目立たなくなっているかと思われます。
総評

  • iPad miniとiPad2の解像度(総ピクセル数)は、どちらも同じ1024×768ピクセルです。一方、iPad3は4倍の2048×1536ピクセルであり、いずれの比較でもiPad3のRetinaディスプレイの見え方が最も良かったと思います。iPad miniとiPad2とでは、ピクセルの目立たなさからいえば、iPad miniの方だと感じました。
  • iPad miniとiPad2との見え方に違いが生じているのは、ピクセルの大きさによるものです。このスペックは画素密度(ppi=Pixel per Inch)で表されます。iPad miniの画素密度は163ppi、iPad2は132ppiです。iPad miniの方がiPad2よりも20%ほど小さなピクセルで構成されています。iPad miniとiPad2は同じピクセルですが、それが収まっている画面自体がiPad miniの方が小さいため、おのずとピクセル自体も小さくなります。このおかげで、肉眼で見たときにiPad miniの方がピクセルが目立たなくなります。
  • 今回、比較したのはいずれも静止画です。動画の場合、特に動きの速いものなどでは、iPad miniとiPad2の画質の差はそれほど現れないかもしれません。
  • iPad3の画質はやはり別格であることが今回の比較でも改めて確認できました。iPad4のRetinaディスプレイもiPad3と同じスペックです。個人的には部屋の中ではiPad3やiPad2、外出先などではiPad miniというように使い分けができそうです。

追記:iPad miniとNexus7の液晶ディスプレイ表示を比較検証しました。下記記事をご覧ください。
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