こぼねみ

iPhone/iPad/Android/Windows/Macなどの最新情報をお届け

スポンサーリンク

iFixit、iPad4の分解レポート:CPUとフロントカメラ以外はiPad3と大差なし

iPad4の分解レポートをiFixitが伝えています。予測はあったもののリリースされたこと自体が驚きであったiPad4ですが、その内部構成の多くはバッテリーなども含めiPad3と同じであったといいます。その中でもプロセッサ、フロントカメラ、Lightningコネクタなどが主な変更点です。
iPad4のフロントパネルを取り外したところ:iFixit
iPad4のフロントパネルを取り外したところ:iFixit
今回分解されているのはiPad4 Wi-Fi 16GB ブラックモデルです。先日分解されたiPad miniなどと同様にiPad4のボディは大量の接着剤によって固定されています。iFixitはいとも簡単にフロントパネルを取り外しているように見えますが、常にパーツを破壊する危険がること指摘しています。
iPad4とiPad3の液晶ディスプレイ
写真は上がiPad3、下がiPad4です。LCDはLG製でした。iPad3はSamsung製でした。しかし、iPad4から液晶ディスプレイの供給からSamsungが外されたかどうかはわかりません。Appleは1つのパーツに複数の供給元を割り当てる傾向があります。今回分解したモデルがたまたまLG製だったということも考えられます。
iPad4のバッテリー表記
バッテリーの型番は「A1389」であり、iPad3と同じでした。3.7V、43Whr、11560mAhです。iPad miniの2倍上あります。
iPad4のロジックボード
プロセッサは新たにA6Xチップが搭載されています。メモリーは1GBであり、iPad3と同一です。ロジックボードには、Hynix H2JTDG8UD2MBR 16GB NAND Flash、Apple 338S1116 Cirrus Logic Audio Codec、Broadcom BCM5974 Touch Screen Controller、2 x 4Gb Elpida LP DDR2(=1GB DRAM)、Murata 339S0171 Broadcom BCM4334 WiFi Moduleなどが搭載されてます。これらもiPad3と変更はないといいます。
iPad4とiPad3のコネクタ部分の分解
写真の下にあるのがiPad4です。Lightningコネクタ周辺の構成は、iPad3で30ピンDockコネクタ周辺と同じ設計のままであり、単純にコネクタを置き換えただけのようです。iPad4はiPad3同様にモノラルスピーカーです。一方、iPad miniはステレオスピーカーが搭載されています。
iPad4とiPad3のフロントカメラ
FaceTimeカメラ(フロントカメラ)については、iPad4(写真下)がiPad3よりも高画質なものを搭載しています。新しいカメラユニットの方が0.4mmほど厚みがあったが以前と同じスペース内に収められているようです。フロントカメラはiPad4が1.2Mピクセル、iPad3が0.3Mピクセルです。iPhone5、iPod touch第5世代、iPad miniもiPad4と同じスペックです。
iPad4の分解
最後に、iPad4の修理難易度は10段階中2番目(10が最も容易)だとiFixitは評価しています。LCDはフロントガラスパネルが取り外せれば簡単に分離できること、バッテリーがロジックボードにハンダ付けされていないことが良い点として挙げられています。反対に修理を難しくしている点は接着剤や発泡接着テープのようなネジ以外の固定方法が数多く採用されていることだといいます。iPad4はこの点についてもiPad3と同様でした。
関連記事