iPad miniの部品コストは189.32ドルとなり、販売価格は299ドルとなるという予測をtech-thoughts.netが行っています。
iPad miniは発売前の製品であり正確な部品価格を知ることはできませんが、予想されているiPadMiniの性能上、これまで使われたことのないような高価な最先端の部品を使うことはほとんどないと考えられます。そこから、Tech-Thoughtsは、iPad、Kindle Fire、Nexus7、iPhone4Sなどで使われている部品価格をもとに、iPad miniの総部品コストを試算しています。
iPad9.7インチ、iPad mini、iPod touch、Nexus7、KindleFireの厚さ比較:iMoreより
試算によれば、各部品の価格は次のようになります。
- メモリー:13.5ドル
- ディスプレイ:48.54ドル
- タッチスクリーン:32.37ドル
- プロセッサ:13.5ドル
- カメラ:2.5ドル
- ユーザインターフェース/センサー/コンボモジュール(WLAN/BT/FM):15.35ドル
- パワーマネジメント:5.85ドル
- バッテリー:12.75ドル
- メカニカル/エレクトロメカニカル/その他:31.31ドル
- ボックスコンテンツ:5.5ドル
- トータルBOMコスト:181.17ドル
- マニュファクチャリングコスト:8.15ドル
- 総コスト:189.32ドル
- リテールプライス:299ドル
- グロスマージン:37%
たとえば、iPad miniの通信機能は3Gや4G接続は搭載せずに無線LAN(とおそらくBluetooth)のみです。そこから同様の仕様のNexus7を参考に算出したといいます。また、メモリー、ストレージ、カメラ、バッテリーなども同程度になるだろうという予測から割り出しています。一方、カメラとバッテリーはNexus7よりも上位の部品が使われる可能性もあり、それも考慮したといいます。
ユーザーインターフェース、センサー類、コンボモジュール、パワーマネジメント、ボックスコンテンツ、製造コストはiPad2と同じ程度として計算されています。iPadMiniのプロセッサはiPhone4SやiPad2で採用されているA5と予想されています。そこでA5プロセッサの現在の価格を計算しています。iPhone4S発売時A5の価格は39.9ドルでしたが、2012年第4四半期には13.5ドルまで下がるといいます。
ディスプレイとタッチスクリーンについては、Nexus7に使われるものよりも高価な部品が選ばれるだろうとTech-Thoughtsは考えており、iPad2やiPhone4Sから予測しています。
もし、iPad miniが現在の噂よりも薄くなるなど、予想よりも高度な技術と高価な部品が用いられる場合、上記の価格は上昇するといいます。
最後に、Appleのグロスマージン(売上高総利益率、粗利益率)はおよそ30%以上となるように設定されるとし、結果として、販売価格は299ドルとなります。
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