ビクターエンタテインメントなど国内の主要な音楽会社が、2012年内にインターネットによる音楽配信のコピー制限(DRM)をやめると日本経済新聞が報じています。
コピー制限がなくなると、
- 購入した楽曲を、どの端末や音楽プレーヤーにもコピーし再生できる
- 購入した音楽はパソコンでCDに焼いたり、USBメモリーやメモリーカードに保存し他のPCやプレーヤーなどにコピーできる
などのメリットがあります。Android、iPhone、ウォークマン、iPodなどのプレーヤーの種類に関係なく、自分の所有しているデバイスで自分の購入した音楽を自由に聴くことができるようになります。
DRMの廃止は音楽配信会社によって対応が異なります。日経報道によれば次のようになっています。
- コピー制限をすべて廃止:ビクター、エイベックス、ワーナーミュージックジャパン、
- 一部を廃止:EMI、ユニバーサルミュージック
- 廃止検討中:ソニーミュージックエンタテインメント
なぜ、この時期に音楽配信のコピー制限するのか。2012年10月1日から施行される改正著作権法「著作権法の一部を改正する法律案」が背景にあるようです。10月1日からは私的違法ダウンロード罰則化、DVDリッピング違法化などの一部が施行されます。こうした罰則化強化により、音楽配信にコピー制限をかけずとも違法コピーが行われなくなると判断し実施するものとみられています。