Appleは日本時間5月7日、「iOS 13.5」と「iPadOS 13.5」のパブリックベータ版「iOS & iPadOS 13.5 Public Beta 3」（17F5065a）をリリースしました。開発者向け「Developer Beta 4」と同時リリースです。
有効なApple IDを持つユーザーは、Apple Beta Software Programから、 自分のデバイスを登録しベータテストを開始することができます。
パブリックベータは無料で試すことができます。
その他にも次のベータ版が利用可能です。
- watchOS 6.2.5 beta 4 (17T5607a)
- tvOS 13.4.5 beta 4 (17L5560a)
- Xcode 11.5 beta 2 (11N605f)
前回のベータ版では、Face IDの微調整によって、マスク装着時にFace IDをスキップすることでロック解除が簡単になったほか、新型コロナウイルスに関する新機能が追加されていました。
今回のベータ版では、緊急電話時にメディカルIDの情報を共有するオプションが新たに追加されています。アップデート後ヘルスアプリを開くときにメディカルIDの設定を確認するようダイアログが表示され、緊急通話中やロック画面でメディカルID情報を共有するオプション選択できるようになっています。また、設定 ＞ ヘルスケア ＞ メディカルID からも設定を確認できます。
メディカルIDの共有はiPhoneとApple Watchで利用できるようになります。
Share Medical ID Information during an Emergency Call
iPhone and Apple Watch can automatically send the information in your Medical ID to the dispatcher who answers your call.
This can speed up the process of getting the care you need.
ただし、この機能は日本や英国などでは提供されていないようで、現時点は米国のみなのかもしれません。
また、前回のベータ版で追加された「COVID-19 Exposure Notifications」（接触通知）は微調整され、設定では「COVID-19 Exposure Logging」となっています。加えて、より詳細な設定と説明が追加されました。
この機能は接触通知の送信を許可したアプリ以外は利用できません。iPhoneはBluetoothを使用して、近くのデバイスと自分とを識別するランダムに割り当てられたIDを安全に共有し収集します。自分がCOVID-19に接触した可能性がある場合、アプリが通知することを可能にします。ランダムIDは14日後に削除されます。
この機能はiPadにも搭載される可能性があります。
なお、この機能が利用できない国のユーザーにはその旨が表示され、機能を有効にするトグルは表示されません。
現時点では接触通知を利用できるアプリがないため米国でも利用できないようです。
Source：iOS & iPadOS 13.5 Beta 4 Release Notes, MacRumors, 9to5Mac
