こぼねみ

iPhone/iPad/Android/Windows/Macなどの最新情報をお届け

MacBook Neo、売れ過ぎで重大な問題に直面

Appleが3月に発表したMacBook Neoは予想以上の売れ行きを見せており、それによってAppleは「重大なジレンマ」に直面していることを台湾を拠点とするテックコラムニストで元Bloomberg記者Tim Culpan氏が報告しています。

MacBook Neo

Culpan氏は自身のニュースレター「Culpium」の最新版で、MacBook Neoの販売が好調すぎるとで、Appleがその需要を完全に満たす前に、5コアGPUを搭載したビンニングバージョンのA18 Proチップの在庫が「底を突く」だろうと述べました。

チップについて確認しておくと、iPhone 16 Proモデルに搭載されているA18 ProチップのGPUは6コア構成となっています。チップの製造工程においてCPUやGPUのコアに欠陥が生じることがありますが、Appleは、GPUが5コアしかないA18 Proチップを廃棄する代わりに、MacBook Neoに採用することを選択しました。
GPUが5コアの、いわゆるビンニングバージョンチップは、本来なら廃棄されていたはずであるため、Appleにとっては実質的に「無料」となります。

この選択が大きなジレンマを生んでしまいました。売れすぎてしまい、チップが足りなくなりそうなのです。

Appleの当初の計画では、A18 Proチップ搭載モデルの生産を終了する前に、サプライヤーに約500万~600万台のMacBook Neoを製造させる予定でしたが、需要が非常に強いため、来年A19 Proチップを搭載した第2世代MacBook Neoが準備可能な前に、MacBook Neoに搭載するA18 Proチップが不足してしまう可能性が出てきました。

AppleがMacBook Neoを一時的に「在庫切れ」とする可能性は低いため、何らかの措置をとるしかなく、その場合、利益率が影響を受ける恐れがあります。

A18 Proチップは、N3Eとして知られるTSMCの第2世代3nmプロセスで製造されており、Culpan氏によると、TSMCのN3E生産ラインは現在フル稼働していることで、AppleはMacBook Neo向けのA18 Proチップ生産を再開するために割増料金を支払わなければならない可能性があり、利益率を低下させることになると指摘しています。

Appleは、これまでに販売された他のすべてのMacBook Neoと同様に、GPUコアを5つに限定するため、わざわざ追加生産したチップのGPUコアを1つ無効化する必要があります。
あるいは、Appleが当初他のデバイス向けに計画していたチップ生産の一部を振り向ける可能性もありますが、その場合でも、初期ロットのA18 Proチップに支払ったコストよりも高くなるとCulpan氏は指摘しています。

Culpan氏は、Appleが256GBストレージ搭載の599ドル(日本では99,800円)モデルを廃止し、512GBストレージとTouch IDボタンを備えた699ドル(同114,800円)モデルのみを販売する選択肢もあると推測。しかしながら、AppleがMacBook Neoの価格競争力を強くアピールしていることを考えると、当面の間、この措置が取られる可能性は低いとMacRumorsは見ています。

Appleは、iPhone 18 Proに搭載されるA19 Proチップを搭載したMacBook Neoの発売を前倒しすることも可能かもしれません。しかしながら、少なくとも5コアGPUを搭載したビンニングバージョンのA19 Proチップを十分な在庫として確保するまでは、やはりコストのかかる選択肢となります。

Appleオンラインストアでは現在、MacBook Neoの全構成モデルの納期が1か月程度となっています。

Source: Culpium via MacRumors