新型iPadにA16チップが搭載された理由　米国製チップとトランプ関税の影響

Appleが新たに発表したA16チップを搭載に新型iPad。
A17 Proチップが搭載されると長らく噂されてきましたが、実現されませんでした。
なぜA16チップなのか、その秘密について9to5Macが報告しています。

米国製A16チップ
関税の影響

米国製A16チップ

Appleのチップ製造を担当するTSMCは昨年、米アリゾナ州の新工場で4nmチップの生産を開始しました。そこで製造されているのはA16チップで、少量生産から始まったプロジェクトは2025年前半の生産目標を達成する見込みとしています。
しかしながら昨年の時点では、なぜ今になってA16なのか、謎でした。
現在、その謎は解明しました。Appleは新しいiPad 11にA16チップを搭載する計画だったということです。TSMCの声明ではA16の量産は今年前半に開始とされ、新モデルの発売と完全に一致しています。

関税の影響

AppleはiPad 11にこの米国製A16チップが使われているかどうかを明らかにしていませんが、全部ではないにせよ、使われている可能性が高いです。というのも、iPhone 16eの登場もあって生産が急減しているであろうiPhone 15以外でこのチップは使われる見込みはないからです。
トランプ政権による関税の脅威が迫っていることを考えると、このチップは米国製であるため、Appleは何らかの免除を受けられる可能性が高いです。それによってAppleは最も手頃な価格であるこの製品で利幅を確保し、価格上昇を防ぐことができるはずです。

Source: 9to5Mac

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