Appleは来月、毎年恒例の新型iPhone発表イベントを開催する予定です。今年は現地時間9月10日になると予想されていますが、メインとなる「iPhone 16」シリーズのほかに発表されると予想されている新モデルについてMacRumorsがまとめています。
- Apple Watch Series 10
- Apple Watch Ultra 3
- Apple Watch SE第3世代
- AirPods第4世代
- AirPods Max第2世代
- 新しいiPhoneケースとApple Watchバンド
- 新しいソフトウェア
Apple Watch Series 10
BloombergのMark Gurman氏によると、Appleは2024年にApple Watchの薄型バージョンを発表します。今年も2サイズが用意されますが、現行モデルと外観が大きく変わることはないものの、より大きなディスプレイサイズが予想されています。
2つの筐体サイズのうち、大きい方の45mmモデルが最小の選択肢となり、全く新しい筐体サイズとして49mmが大型モデルとして導入される見込みです。49mmというのは現行のApple Watch Ultraと同じサイズです。
AppleアナリストMing-Chi Kuo氏も、2024年のApple Watch Series 10はよりスリムなデザインでより大きなスクリーンを搭載すると予測しています。Kuo氏は、Series 10のサイズは現在の41mmと45mmから45mmと49mmになると予想しています。
次世代Apple Watchでは樹脂コーティングされた銅が使用される見込みで、ロジックボードが薄くなり、耐久性と防水性が向上します。ロジックボードが薄くなれば、他の部品のための内部スペースが増えることになります。
Gurman氏は以前、AppleがApple Watch内部のスペースを確保できる磁気バンド取り付けシステムを検討していると述べていましたが、彼の最新のレポートでは触れていません。仮に磁気バンドシステムが実装されれば、既存のバンドは新モデルと互換性がなくなる可能性があります。
AppleはSeries 10で高血圧や睡眠時無呼吸症候群を検出する機能にも取り組んでいますが、Gurman氏によれば、これら機能は間に合わない可能性があります。Appleは高血圧機能で信頼性の問題に直面していると伝えられており、このことが遅延の原因となる可能性があります。また、睡眠時無呼吸症候群の検出は、Appleが特許上の懸念から一時的にApple Watchから削除した機能である血中酸素モニタリングに依存しています。
Apple Watch Ultra 3
昨年登場した現行のApple Watch Ultra 2の主な新機能は、50%明るいディスプレイ、より高速なS9チップ、スクリーンに触れることなくウォッチを操作できる「ダブルタップ」ジェスチャ、オンデバイスSiri、内蔵ストレージの増加などでした。しかしながら、今年の新モデルはもっと控えめかもしれません。
Appleは当初、マイクロLEDディスプレイを搭載したApple Watch Ultraの開発に取り組んでいると考えられていましたが、現在のところ、この計画は無期限に延期されたようです。
結果として、Apple Watch Ultra 3のデザインはほとんど変更されない可能性が高いです。Gurman氏は最近、今年の第3世代Apple Watch Ultraは 「初代とほぼ同じ外観になる 」と述べました。彼は以前、ケースを薄くし、マグネットバンドを採用した全く新しいデザインの 「Apple Watch X 」の登場を示唆していましたが、これはUltraとは異なるモデルになる可能性が高く、2024年か2025年に発売されると述べていました。
AppleアナリストMing-Chi Kuo氏によると、Apple Watch Ultra 3はApple Watch Ultra 2と比べて新しいハードウェアアップグレードは 「ほとんどない 」そうです。噂されている血圧や睡眠時無呼吸症候群の検出機能は、既存のセンサーを利用した機械学習/ソフトウェアベースのものになることを示唆しているようにも見えます。Gurman氏は他方、Apple Watch Ultra 3は昨年のS9チップの後継となる新しいプロセッサを搭載し、これが 「将来的にAIを強化するための基礎を築く 」可能性があると述べています。
Apple Watch SE第3世代
Apple Watch SE第3世代は大きな変更が加えられる可能性があります。リサーチアナリストDavid Hsieh氏は、新モデルはより大きなディスプレイを搭載し、ケースサイズが41mmと45mmのApple Watch Series 8に匹敵すると示唆しています。これは、現在の40mmと44mmから大型化することを意味し、約12%増の画面領域を提供する可能性があります。
BloombergのMark Gurman氏は、筐体にアルミニウムの代わりに硬質プラスチックを使用する可能性が高いと報告しています。素材の変更は、製造コストを下げ、子どものために購入したい親へのアピールとなる可能性があります。
AirPods第4世代
AirPods第4世代は9月か10月に発売されると予想されており、Appleは価格帯の異なる2つのバージョンを提供する予定です。両モデルとも外観は一新され、Lightningポートの代わりにUSB-Cポートが搭載され、AirPods Proに似た短いステム、改良されたフィット感、強化された音質が特徴となります。
上位モデルにはアクティブノイズキャンセリング(ANC)が搭載される見込みで、より手頃な価格帯でANCが初めて導入されるほか、位置情報を追跡するために充電ケースにスピーカーが搭載される可能性が高いです。価格はAirPods Pro(249ドル)よりも安価になりますが、シリコーンイヤーチップなどの機能は搭載されません。
次世代AirPodsは、AirPods Pro第2世代と同じH2チップを搭載すると予想されています。現行のAirPods第2世代と第3世代はH1チップを採用しています。H2チップはBluetooth 5.3を搭載し、Bluetoothアクセサリーとの接続をより高速で信頼性の高いものにするほか、バッテリー寿命の延長につながる電力効率の向上も実現します。H2チップはまた、音質向上にも寄与し、より豊かな低音や、より幅広い周波数帯域にわたるクリアなサウンドを実現すると予想されています。
AirPods Max第2世代
Appleは9月のイベントで第2世代となる新型AirPods Maxを発表する可能性がありますが、AirPods 4と同様、10月の後半に登場する可能性があり、噂では「2024年後半」の発売が有力視されています。AirPods MaxはAirPodsラインナップの中で最も古いモデルで、2020年12月に発売されました。
AirPods Max第2世代の大きな変更点のひとつは、LightningポートがUSB-Cポートに置き換えられることで、欧州の規制に適合します。従来のLightning - USB-Cケーブルの代わりにUSB-C - USB-C充電ケーブルが同梱されるはずです。さらにAppleは、AirPods Max 2を3.5mmオーディオポートのあるデバイスに接続できるように、USB-C - 3.5mmオーディオケーブルを提供する必要もあります。
AirPods Pro第2世代、iPhone 15シリーズ、Apple Watchの最新モデルにすでに搭載されているBluetooth 5.3も、AirPods Max第2世代に搭載されることがほぼ確実視されています。
Appleは新しいAirPods Maxを、正確なカラーは不明だが、新色を追加すると予想されています。現在、スペースグレイ、シルバー、グリーン、スカイブルー、ピンクの5色が用意されており、イヤークッションを交換することで色の組み合わせをカスタマイズ可能です。
AirPods Max 2に搭載されるチップに関する具体的な噂はありませんが、H2チップ搭載される可能性は高いです。H2チップは、音質を高め、バッテリー寿命を改善し、パーソナライズ音量や会話認識などの機能をサポートします。
新しいiPhoneケースとApple Watchバンド
9月の発表イベントでは、新しいiPhoneケースとApple Watchバンドが様々な新鮮な色でリリースされる可能性が高いです。こうしたアクセサリーはイベント終了後すぐにオンラインストアで購入可能になることもあります。
上記で説明したように、今年のApple Watch Series 10は、従来は大型モデルであった45mmサイズが小型モデルとなる可能性が高いです。一方、新しい大型モデルはApple Watch Ultraと同じ49mmとなります。Apple Watch Series 10とApple Watch Ultra 3の双方に互換性のある新しいバンドが登場するかもしれません。
新しいソフトウェア
iPhone向けのiOS 18、iPad向けのiPadOS 18、Apple Watch向けのwatchOS 11、Apple TV向けのtvOS 18はすべて、9月にリリースされると予想されており、イベントではこれらソフトウェアアップデートのリリース日を提示される見込みです。イベントから数日〜1週間ほどになると思われます。
Appleは現地時間9月10日午前10時にイベントを開催すると予想されています。日本時間は翌日11日の午前2時です。
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