Appleは昨年6月、App Storeの製品ページに新たにプライバシー情報のセクションを設けることを公表し、先月よりApp Storeで公開する各アプリのプライバシー情報を公開しています。
Appleによると、新しいプライバシー情報のセクションは、Apple のプラットフォームにおける App のプライバシー方針を理解する助けになり、各 App の製品ページで、その App が収集するデータの種類や、それらのデータが個人に紐付けられるのか、それとも個人のトラッキングに使われるのかを確認できます。
プライバシー情報のセクションはApp Storeで各Appを開き、「Appのプライバシー」にある「詳細を表示」をタップして確認できます。
AppleのプライバーやApp Storeのプライバシー情報セクションについては、次のApple公式サイトやサポートページで説明されています。
9to5Macは、Forbesを参照し、 Signal、iMessage(標準アプリ)、WhatsApp、Facebook Messengerのプライバシー情報のセクションを比較していますが、特にFacebook Messengerが飛び抜けて多くの個人情報を収集し利用していることが判明しています。
ここで興味深いことは、どのような個人データが収集されたり、追跡されているのか、アプリごとに丸見えになることです。
Appleは「App の使用に伴い収集されるデータについて透明性を確保することを狙い」としています。
これまではこうした情報の多くにアクセスするのは面倒で、不透明なところもありましたが、それが誰でも簡単に知ることができるようになるのです。
こうした情報の開示は、アプリをインストールしたり、使ったりする際の大きな指針になると思います。
以下、各メッセージングアプリで使われるプライバシー情報について抜き出してみました。
Signal - プライベートメッセンジャー
次のデータは収集される場合がありますが、ユーザの識別情報に関連付けられることはなく、さらに以下の目的で使用される場合があります:
Appの機能
連絡先情報
- 電話番号
iMessage(標準アプリ)
メールアドレス
電話番号
検索履歴
デバイスID
WhatsApp Messenger
ユーザに関連付けられたデータ
次のデータは収集され、ユーザの識別情報に関連付けられる場合があり、さらに以下の目的で使用される場合があります:
デベロッパの広告またはマーケティング
ID
- デバイスID
使用状況データ
- 広告データ
アナリティクス
購入
- 購入履歴
位置情報
- おおよその場所
連絡先情報
- 電話番号
ユーザコンテンツ
- その他のユーザコンテンツ
ID
- ユーザID
- デバイスID
使用状況データ
- 製品の操作
- 広告データ
診断
- クラッシュデータ
- パフォーマンスデータ
- その他の診断データ
製品のパーソナライズ
ユーザコンテンツ
- その他のユーザコンテンツ
Appの機能
購入
- 購入履歴
財務情報
- 支払い情報
位置情報
- おおよその場所
連絡先情報
- メールアドレス
- 電話番号
連絡先
- 連絡先
ユーザコンテンツ
- カスタマーサポート
- その他のユーザコンテンツ
ID
- ユーザID
- デバイスID
使用状況データ
- 製品の操作
診断
- クラッシュデータ
- パフォーマンスデータ
- その他の診断データ
その他の目的
連絡先情報
- 電話番号
ID
- ユーザID
- デバイスID
使用状況データ
- 製品の操作
Facebook Messenger
ユーザに関連付けられたデータ
次のデータは収集され、ユーザの識別情報に関連付けられる場合があり、さらに以下の目的で使用される場合があります:
サードパーティ広告
購入
- 購入履歴
財務情報
- その他の財務情報
位置情報
- 詳細な位置情報
- おおよその場所
連絡先情報
- 所在地
- メールアドレス
- 名前
- 電話番号
- ユーザのその他の連絡先情報
連絡先
- 連絡先
ユーザコンテンツ
- 写真またはビデオ
- ゲームプレイコンテンツ
- その他のユーザコンテンツ
検索履歴
- 検索履歴
閲覧履歴
- 閲覧履歴
ID
- ユーザID
- デバイスID
使用状況データ
- 製品の操作
- 広告データ
- その他の使用状況データ
診断
- クラッシュデータ
- パフォーマンスデータ
- その他の診断データ
その他のデータ
- その他のデータタイプ
デベロッパの広告またはマーケティング
購入
- 購入履歴
財務情報
- その他の財務情報
位置情報
- 詳細な位置情報
- おおよその場所
連絡先情報
- 所在地
- メールアドレス
- 名前
- 電話番号
- ユーザのその他の連絡先情報
連絡先
- 連絡先
ユーザコンテンツ
- 写真またはビデオ
- ゲームプレイコンテンツ
- その他のユーザコンテンツ
検索履歴
- 検索履歴
閲覧履歴
- 閲覧履歴
ID
- ユーザID
- デバイスID
使用状況データ
- 製品の操作
- 広告データ
- その他の使用状況データ
診断
- クラッシュデータ
- パフォーマンスデータ
- その他の診断データ
その他のデータ
- その他のデータタイプ
アナリティクス
健康とフィットネス
- 健康
- フィットネス
購入
- 購入履歴
財務情報
- 支払い情報
- その他の財務情報
位置情報
- 詳細な位置情報
- おおよその場所
連絡先情報
- 所在地
- メールアドレス
- 名前
- 電話番号
- ユーザのその他の連絡先情報
連絡先
- 連絡先
ユーザコンテンツ
- 写真またはビデオ
- オーディオデータ
- ゲームプレイコンテンツ
- カスタマーサポート
- その他のユーザコンテンツ
検索履歴
- 検索履歴
閲覧履歴
- 閲覧履歴
ID
- ユーザID
- デバイスID
使用状況データ
- 製品の操作
- 広告データ
- その他の使用状況データ
機密情報
- 機密情報
診断
- クラッシュデータ
- パフォーマンスデータ
- その他の診断データ
その他のデータ
- その他のデータタイプ
製品のパーソナライズ
購入
- 購入履歴
財務情報
- その他の財務情報
位置情報
- 詳細な位置情報
- おおよその場所
連絡先情報
- 所在地
- メールアドレス
- 名前
- 電話番号
- ユーザのその他の連絡先情報
連絡先
- 連絡先
ユーザコンテンツ
- 写真またはビデオ
- ゲームプレイコンテンツ
- その他のユーザコンテンツ
検索履歴
- 検索履歴
閲覧履歴
- 閲覧履歴
ID
- ユーザID
- デバイスID
使用状況データ
- 製品の操作
- 広告データ
- その他の使用状況データ
機密情報
- 機密情報
診断
- クラッシュデータ
- パフォーマンスデータ
- その他の診断データ
その他のデータ
- その他のデータタイプ
Appの機能
健康とフィットネス
- 健康
- フィットネス
購入
- 購入履歴
財務情報
- 支払い情報
- クレジット情報
- その他の財務情報
位置情報
- 詳細な位置情報
- おおよその場所
連絡先情報
- 所在地
- メールアドレス
- 名前
- 電話番号
- ユーザのその他の連絡先情報
連絡先
- 連絡先
ユーザコンテンツ
- メールまたはテキストメッセージ
- 写真またはビデオ
- オーディオデータ
- ゲームプレイコンテンツ
- カスタマーサポート
- その他のユーザコンテンツ
検索履歴
- 検索履歴
閲覧履歴
- 閲覧履歴
ID
- ユーザID
- デバイスID
使用状況データ
- 製品の操作
- 広告データ
- その他の使用状況データ
機密情報
- 機密情報
診断
- クラッシュデータ
- パフォーマンスデータ
- その他の診断データ
その他のデータ
- その他のデータタイプ
その他の目的
購入
- 購入履歴
財務情報
- その他の財務情報
位置情報
- 詳細な位置情報
- おおよその場所
連絡先情報
- 所在地
- メールアドレス
- 名前
- 電話番号
- ユーザのその他の連絡先情報
連絡先
- 連絡先
ユーザコンテンツ
- 写真またはビデオ
- ゲームプレイコンテンツ
- カスタマーサポート
- その他のユーザコンテンツ
検索履歴
- 検索履歴
閲覧履歴
- 閲覧履歴
ID
- ユーザID
- デバイスID
使用状況データ
- 製品の操作
- 広告データ
- その他の使用状況データ
診断
- クラッシュデータ
- パフォーマンスデータ
- その他の診断データ
その他のデータ
- その他のデータタイプ
というわけで、Facebook Messengerは他社製メッセージングアプリと比べものにならないほどの多くのデータを収集したり、トラッキングしたりしていることが確認できたと思います。
こうした情報をわかりやすいように明示するというAppleの姿勢は、ユーザーにとっては大いにメリットがあると思います。