Appleは、Googleとの有利な取引が脅威にさらされているため、独自の検索エンジンを開発する取り組みを強化していることをFinancial Timesは報じています。
米司法省がGoogleを反トラスト法(独占禁止法)違反で提訴し、GoogleはAlphabetの年間利益のおよそ3割に相当する最大110億ドル(約1兆1600億円)をAppleに支払っていると報じられていますが、Appleにも大きな影響を与える可能性が指摘されています。
記事によると、Appleは「iOS14」で多くのユーザーの知らぬ間に重要な変更を行っています。
ユーザーがホーム画面で検索すると、GoogleではなくApple独自の検索結果を表示し、Webサイトに直接リンクするようになっているそうです。
業界筋によれば、このウェブ検索機能はAppleの自社開発の重要な進化を示すものであり、Googleへの本格的な攻撃の基礎を成す可能性があります。
Appleの社内プロジェクトは極秘にすることでも知られていますが、こうした動きはAppleがGoogleの検索エンジンのライバルを構築するために取り組んでいるという証拠となるでしょう。
記事では、Appleが2年前にGoogleの元検索責任者であるJohn Giannandrea氏を採用したことなどにも触れたり、AppleのWebクローラーであるApplebotからの活動の増加を指摘しています。
記事は、全体的にすでに知られていていることや業界の推測などに基づいているようです。
ただ、記事で紹介されている、AppleはGoogleに対抗する検索エンジンを開発するためのリソースを持っている世界でも数少ない企業の1つであるという指摘には多くの人が同意するのではないでしょうか。
Source:Financial Times, 9to5Mac, MacRumors