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MacBook Pro(2019)13インチエントリーモデルは予想以上の性能!新旧モデルのベンチマークや大幅高速となった動画処理などパフォーマンス比較

先日発売されたばかりの新型MacBook Pro(2019) 13インチエントリーモデルのベンチマークがさっそく登場しており、MacRumorsは前世代モデルよりも最大83%高速になったと伝えています。

Appleは「前モデルの2倍の性能アップ」をうたっていますが、
思わず買いたくなってしまうような、結構良いスコアが出ているようです。


まず最初はおなじみの「Geekbench 4」によるベンチマークで、

モデル シングルコア(平均) マルチコア(平均)
MacBook Pro (13-inch, 2019, Two Thunderbolt 3 Ports) 4,639 16,665
MacBook Pro (13-inch, 2017, Two Thunderbolt 3 Ports) 4,341 9,084

というような結果となっています。


第8世代Core i5 1.4GHzを搭載する2019年モデルは、第7世代Core i7 2.3GHzを搭載する2017年モデルと比べてシングルコアで最大6.8%高速に、マルチコアで最大83.4%高速になっています。
前者はクアッドコア、後者はデュアルコアであり、周波数は低いもののコア数で勝る新モデルのプロセッサが良い結果を出しているようです。


なお、2019年モデルは、プロセッサに第8世代Intel Core i5-8257U(Intel Iris Plus Graphics 645)を搭載している模様。Coffee LakeシリーズでTDP 15W、ターボブースト時の最大周波数は3.9GHz。MacRumorsはCore i5-8250UのカスタマイズバージョンでApple向けに設計されたと指摘、同様にMacお宝鑑定団 blog(羅針盤)もApple専用モデルのようだとしています。ちなみに2017年モデルは第7世代Core i5-7360U(Intel Iris Graphics 640)を搭載。



2019年モデルでは1.7GHzの第8世代Core i7をオプションで搭載可能ですが、こちらはCore i7-8557Uとなり、やはりCore i7-8550Uのカスタムバリエーションとなると考えられています。こちらもクアッドコア、TDP 15W、ターボブースト時の最大周波数は4.5GHz。

このCore i7搭載モデルのGeekbenchスコアは現時点まだ1つしか出ておらず、シングルコアで4,835、マルチコアで15,515というスコアです。複数のベンチ結果が出てこないと正確に判断することはできませんが、同じCore i7搭載の2017年モデルと比べて最大60%のパフォーマンス向上となりそうです。



Macお宝鑑定団ではさらに「Geekbench 4 Compute」のMetalおよびOpenCLのスコアも計測されています。
ここからわかるのはGPU性能で、2019年モデルは2017年モデルと比較してMetalスコアで約1.6倍、OpenCLスコアで約1.3倍高速という結果となっています。

モデル Metal OpenCL
MacBook Pro (13-inch, 2019, Two Thunderbolt 3 Ports) 49,206 34,258
MacBook Pro (13-inch, 2017, Two Thunderbolt 3 Ports) 29,454 25,842

 

加えて、2019年モデルの内蔵ストレージのベンチマークも計測されており、128GBモデルのベンチマークが公開されていますが、同時発表されたMacBook Air 2019年モデルと同じ型番「APPLE SSD AP0128N」(128GBSSD)となっていた模様。どうも性能に波があるそうで、128GBではなく、その上の256GB以上を選んでおいた方が無難な感じです。


続いて、具体的なパフォーマンスも見ておきましょう。
9to5Macは、2019年のエントリーモデルが予想以上に高速であるとし、「Final Cut Pro X」の4K出力にかかる時間の比較を行っている動画を紹介しています。

モデル Final Cut Pro X 4K Export
MacBook Pro (13-inch, 2019, Two Thunderbolt 3 Ports) 3分16秒
MacBook Pro (13-inch, 2017, Two Thunderbolt 3 Ports) 4分40秒


新モデルは、同素材の出力で1分24秒も速くエクスポートできることになります。
この動画では、統合されたHEVCハードウェアエンコーダなど、T2チップが特定のワークフローのスピードアップにどのように貢献しているかを示しています。新モデルはあるHEVCタスクを33分で完了することができ、前モデルよりもほぼ1時間も速くなったそうです。



The Cheapest 13” MacBook Pro is Actually fast


Appleは2018年にエントリーモデルをアップデートしませんでした。そのことが今回のパフォーマンスの差になって表れているとも考えられますが、それにしてもユーザーにとっては魅力的なアップデートとなったようです。


最後に上位モデルと比べておきましょう。
2.4GHzクアッドCore i5(Turbo Boost使用時最大4.1GHz) および4つのThunderbolt 3ポートを搭載する2019年の上位モデルのGeekbenchスコアは平均でシングルコア4948、マルチコア18505となっています。

モデル シングルコア(平均) マルチコア(平均)
MacBook Pro (13-inch, 2019, Four Thunderbolt 3 Ports) 4,948 18,505
MacBook Pro (13-inch, 2019, Two Thunderbolt 3 Ports) 4,639 16,665
MacBook Pro (13-inch, 2017, Two Thunderbolt 3 Ports) 4,341 9,084

両者の価格差は税別4万円ですが、正直なところ、ベンチマークスコアではそんなに変わらないのではないでしょうか。
Thunderbolt3ポートが多く必要なら上位モデルを狙うべきですが、2つで十分というのであれば、2019年のエントリーモデルで十分かもしれません。


なお、ベンチマークの結果は実際の使用におけるパフォーマンスとは異なることがあり、過信は禁物です。


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