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ルネサス、ノートPCをUSB給電・充電可能な新コントローラ開発 7月よりサンプル出荷〜ノートPCの重たいACアダプターが不要になる日も近い

ルネサス エレクトロニクスは、USB Power Delivery Specification(USB PD仕様)に対応したコントローラLSI「μPD720250」を開発したことを発表しました。2014年7月よりサンプル出荷が開始されます。
USBケーブルで最大100Wの電力需給が可能となり、ノートPCを従来のACアダプターの代わりにUSB接続で充電できるようになったり、スマートフォンやタブレットを更に高速に充電することが可能になります。さらに、これら各デバイスのUSB ACアダプターを共通化することにより、製品の低価格化や利便性も向上します。

ルネサス エレクトロニクス ニュースリリース
従来のUSB規格では給電能力は最大7.5W(5V/1.5A)でした。それがUSB PD仕様では最大100W(20V/5A)まで拡大されました。
従来規格でも8型Windowsタブレットなど一部のタブレットPCでUSB充電が可能でした。今後はそれが通常サイズのノートPCでもUSBケーブルで充電や給電できるようになります。また、スマホやタブレットの充電時間を更に短縮できるようになると説明されています。
USB PD仕様では従来と逆方向の給電も可能とのこと。ルネサスの開発した新製品は仕様に準じ電力供給および電力需要の両方に対応しています。AC電源接続中の大型ディスプレイからノートPCにUSB給電させつつ、そのノートPCから大型ディスプレイにUSB通信で映像出力させるといった使い方も一例として挙げられています。
最近ではACアダプターで動作する「ECS LIVA」のような超小型デスクトップPCも登場しています。今後は、Intel NUCやそれよりも大きなデスクトップPCもUSB給電で駆動できるようになるかもしれません。
身の回りのPC、スマホ、タブレットのすべてがUSBで駆動や充電できるようになり、それらのUSB-ACアダプターが共通化されれば、旅行や外出時の持ち物を大幅に減らすことも可能です。