こぼねみ

iPhone/iPad/Android/Windows/Macなどの最新情報をお届け

スポンサーリンク

LaCie LCH-FMN030U3(LCH-MND030U3)レビュー 3TB/USB3.0外付けハードディスク ベンチマーク、温度、中身のHDDなど

LaCie minimus PC「LCH-FMN030U3」を購入しました。USB3.0/USB2.0接続の外付けハードディスク3.0TBモデルです。
本体の外観と質感、中身のハードディスク、ベンチマークなどをレビューします。

なお、2TBモデルは以前のレビューをご覧ください。
LaCie LCH-FMN020U3(2TB USB3.0外付けハードディスク)レビュー
パッケージと付属品

パッケージの型番は「LCH-FMN030U3」ですが、本体自体の型番は「LCH-MND030U3」でした。
前者はAmaoznなどで簡易パッケージ版として、後者は通常の化粧箱に入って販売されている型番ですが、本体はまったく同一です。

付属品は、ACアダプター、USB3.0ケーブル、クイックスタートガイド、製品Q&A「LaCie Setupによるフォーマット(初期化)に失敗した場合の手順」です。

ACアダプターは100V〜240V対応、出力1.5A/12Vです。

外観とデザイン

本体はアルミニウムと樹脂で構成されています。前後は樹脂製パネル、天板、側面、底面はアルミニウムです。カラーはブラックですが、光の当たり方によってガンメタリックのようにも見えます。
曲線を排したシンプルでミニマルなデザインです。本体はかなりコンパクトであり、3.5インチ外付けハードディスクでは最小の部類に入るのではないでしょうか。

背面には、電源ボタン、LEDライト、USB3.0ポート、電源ポートがあります。LEDライトは青色です(USB3.0でもUSB2.0でも同じ色で光ります)。

側面には何の飾りもなく、シンプルですっきりとしたデザインです。

底面のゴム足には、各種認証マーク、型番などが記載されています。

本体のアルミ筐体をうたう「Aluminium Thermal Dissipation Technology」という説明書きが刻印されています。

本体自体の型番は「LCH-MND030U3」でした。

大きさの比較

「LCH-FMN030U3」は、かなりコンパクトで軽量です。ファンレスであることと強度の高いアルミボディにより、本体を小さくできたのだと思います。
3.5インチ内蔵HDDと比べたところ。


8型Windowsタブレット「Lenovo Miix 2 8」と比べたところ

  • LaCie LCH-FMN030U3(LCH-MND030U3):幅110mm×奥行173mm×高さ33mm、850g
  • Lenovo Miix 2 8:幅131.6×奥行き215.6×高さ8.35mm、350g
  • iPad mini Retina:幅134.7×奥行き200×高さ7.5mm、331g

セットアップ

本体にはセットアップ用インストーラーが保存されており、パソコンに接続後、使用を開始する前にセットアップを行う必要があります。
対応OSはWindows 8/7/Vista/XP、Mac OS X 10.8/10.7/10.6/10.5です。

インストール方法は2TBモデル「LCH-FMN020U3」と同一です。詳細はこちらをご覧ください。
セットアップではWindows用とMac用にディスクを分けることも可能です。パーティションの割合は任意に変更できます。
今回はすべてWindows用(NTFS)に設定しフォーマットしました。デフォルト容量は約2.72TBでした。

ベンチマーク、中身のHDD、使用中の温度計測など

「LCH-FMN030U3(LCH-MND030U3)」の中身は、Seagate Desktop HDD「ST3000DM001」でした。インターフェースはSATA6Gbps、キャッシュ64MB、1TBプラッタです。「CrystalDiskInfo 6.1.8」では7200回転でした。
セットアップ完了後の温度は27度、その後、ベンチマーク計測を数回、ファイルコピーなど通常の作業を1時間ほど行った段階で33度でした。その間、内蔵HDDやSSDは29〜33度度で変わらずでした。計測時の外気温は6度、室内はエアコンの設定を18度にしていました。

(CrystalDiskInfo 6.1.8)
ベンチマークは「CrystalDiskMark 3.0.3」を使用しました。
Windows7(64bit)のデスクトップPCにて、USB3.0とUSB2.0のそれぞれで接続し計測しています。
「LCH-FMN030U3(LCH-MND030U3)」はセットアップ完了直後の状態で何も保存していません。

USB3.0接続:1000MB/100MB

USB3.0接続時、Sequential Readで187.6MB/s、同Writeで168.7MB/s(1000MB)でした。
ちなみに2TBモデル「LCH-FMN020U3」もほぼ同じスコアであり、そこから(テストPCの)USB3.0速度の実質的な上限と見ることもできるかと思います。

USB2.0接続:1000MB/100MB

USB2.0では、Sequential Readで34.28MB/s、同Writeで29.88MB/s(1000MB)でした。こちらも2TBと同じ傾向です。

ベンチマークにおけるUSB3.0とUSB2.0との速度差は、順次書き込み時で約5.5倍、順次読み込み時で約5.6倍(ともに1000MB)でした。

参考:内蔵HDD「Western Digital WD Green WD30EZRX-1TBP 3.0TB」

SATA3Gbps接続の3TB内蔵HDDのベンチマークと比較すると、ほぼすべてでUSB3.0接続の方が高速な結果でした。
この内蔵HDDは空き容量が5分の1程度のためあまり良い結果ではありませんが、それでもSATA 3Gbpsしか持たない古いパソコンの内蔵HDDよりもUSB3.0の方が高速であることが確認できるかと思います。


LaCie LCH-FMN030U3(LCH-MND030U3)の総合評価

  • 2TB「LCH-FMN020U3」(レビュー)に続くLaCie製の外付けハードディスク購入でしたが、全体的に満足しています。
  • シンプルで飾り気のないボディは、とても小さく、置き場所にも困らないと思います。ただし、ゴム足は底面に固定されているため、縦置きには対応しません。
  • アルミボディは適度な厚みがあり、端を持っても歪むようなことはありませんでした。強度は十分と感じました。
  • デザインは好みもあるかと思いますが、変に存在を主張しないデザインと色味であり、気に入っています。
  • 本体はファンレス設計です。風切り音などは発生しません。試した限りではPCのファンの音のおかげでノイズなどは確認できませんでした。
  • セットアップは数分で完了し非常に簡単でした。
  • 転送速度は、2TBモデルとほぼ同等です。SATA 3Gbps接続の内蔵HDDよりも高速な結果も出ました。十分満足できる速度だと思います。

外付けハードディスク
LaCie ハードディスク

内蔵HDD