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Retina iPad mini、初代iPad mini、Nexus7(2013)比較レビュー2:画面解像度や画質、見え方の違い

iPad mini Retinaディスプレイモデル初代iPad mini(第1世代)Nexus 7(2013)の液晶画面を比較してみました。

(写真は左から、初代iPad mini、Nexus7(2013)、Retina iPad mini)
レビュー第1回目も合わせてご覧ください。

画面の見え方や画質の比較
iPad mini Retinaディスプレイモデルは、iPad AirやiPad4と同じ解像度で画面サイズの小さいRetinaディスプレイを搭載しています。初代iPad miniの4倍の解像度、2倍の画素密度があります。

画面の明るさ

(写真は左から、Nexus7(2013)、初代iPad mini、Retina iPad mini)
写真は、いずれも明度を最大値にしています。
写真でも、あるいは実際に目で確認しても、Nexus7(2013)は比較した3台の中で最も明るい表示でした。一方、Retina iPad miniと初代iPad mini同士では、ほんの少しですが、初代iPad miniの方が明るめだと感じました。

ディスプレイの明るさ
Nexus7(2013) >>> 初代iPad mini Retina iPad mini

新旧iPad miniの明度について、同様のレビューもありました。合わせてご覧ください。

解像度と実際の見え方:ブラウザの文字
Retina iPad miniは、iPad miniと同じ7.9インチのディスプレイですが解像度は4倍です。画素密度も、Nexus7(2013)とほぼ同一であり、7インチクラスのタブレットでは最も精細なディスプレイを搭載しています。
ここでは、Nexus7(2013)とRetina iPad miniの画面を比べてみました。

(Nexus7(2013)とRetina iPad mini)

ディスプレイサイズと解像度、画素密度

  • Retina iPad mini:7.9型/2048 x 1536/326ppi/IPS
  • iPad mini:7.9型/1024 x 768/163ppi/IPS
  • Nexus7(2013):7型/1920 x 1200/323ppi/IPS

Nexus7(2013)とRetina iPad miniとでは、画面の大きさの差ははわずか0.9インチですが、上の写真のように、表示される文字や画像の大きさや情報量は異なります。ディスプレイの小さいNexus7(2013)の方が文字も画像も小さくなります。
ブラウザ表示部分を撮影したのが次の写真です。どちらも標準ブラウザ(Nexus7がChrome、iPad miniがSafari)を使っています。

(1枚目がNexus7、2枚目がRetina iPad mini)
続いて、別のページ。


(1枚目がNexus7、2枚目がRetina iPad mini)
実際に見て、どちらも甲乙つけがたい見栄えです。Nexus7も、iPad miniも、新モデルで大きく向上したのが、この高精細なディスプレイです。

解像度と実際の見え方:動画
YouTubeアプリを使い、3製品の見え方を比べてみました。
動画は、Apple公式の「 Life on iPad」です。

(1枚目:Retina iPad miniとNexus7(2013)、2枚目:Retina iPad miniと初代iPad mini)
写真は同じ動画を再生させ、同じ場所で一時停止させ、撮影しています。
一見してわかるように、Nexus7(2013)は画面ほぼいっぱいに動画が拡大されています。一方、新旧iPad miniは天地に黒い帯が表示されます。
Nexus7(2013)は画面比率は16:10、iPad miniは4:3です。動画は1080p(1920×1080/16:9)なので、Nexus7(2013)の画面比率に近いです。このサイズはテレビで標準的なフルHDサイズであり、その点では、Nexus7(2013)の画面比率の方が有利です。ただし、iPad miniでは操作バーなどを黒帯部分に同時に表示させることになるので、操作性という点ではiPad miniも良いです。
この動画を表示させた状態で、各デバイスでスクリーンショットを取り、それを同じ倍率(300%)で拡大させたのが次の写真です。

(1枚目:Nexus7(2013)、2枚目:初代iPad mini、3枚目:Retina iPad mini)
3つ目の写真がRetina iPad miniですが、最も高精細です。ここまで拡大させないとピクセルを確認することは困難です。

解像度と見え方:ゲーム
Gameloft「アスファルト8:Airborne」を新旧iPad miniでプレイしてみました。

(ゲームのロード中の画面)
ロードしているところのスクリーンショットを取り、それを同倍率で拡大したのが次の写真です。

(1枚目:初代iPad mini、2枚目:Retina iPad mini)
こうしたゲームの場合、ロード中の画面などは特に精細に作られており、実際のゲームプレイ中の画面はそうではないという可能性もあります。
しかし、下の写真のように、ゲーム中の画面のスクリーンショットを見ても、Retina iPad miniの方が明らかに高い解像度で表現されていることを確認できます。

(1枚目:初代iPad mini、2枚目:Retina iPad mini)
アスファルト8:Airborne」の容量は1GB近くあり、ゲームを開始するまでにはデータを読み込むのに結構な時間がかかります。
この点でも、Retina iPad miniは非常に高速でした。Retina iPad miniには、iPad AirやiPhone5sと同じ最上位のA7チップを搭載しています。iPad miniはiPad2やiPod touch第5世代と同じA5チップであり、両者には2世代の開きがあります。

電子書籍
Nexus7(2013)とRetina iPad miniで、Google Playブックスを使い、電子書籍を表示させてみました。

(Nexus7(2013)とRetina iPad mini)
写真では、同じ本、夏目漱石の「こころ」を表示させています。どちらもデフォルトのフォントとフォントサイズです。
一行でほぼ同じ文字数ですが、画面サイズの大きい分、Retina iPad miniの方が大きな文字になります。

実際に見て、どうか

(Nexus7(2013)とRetina iPad mini)
要点を先に書けば、Nexus7(2013)とRetina iPad miniは、どちらも素晴らしいディスプレイだと感じました。写真、動画、ゲームなど、どんなコンテンツを表示させても、精細で美麗な画面にうっとりとするはずです。
特に、明るさとそれに左右される鮮やかさの点で、Nexus7(2013)は更に一歩飛び抜けています。
新旧iPad miniを比較すると、もちろん、Retina iPad miniのディスプレイの細やかさは見事です。明度の点で、iPad mini(第1世代)が上回りますが、それは写真ほどには目立つことではないと思います。通常の使用範囲で明るさを最大にする機会はそれほど多くないでしょうし、それでも暗いと思うことは更に少ないと思います。
Nexus7かiPad miniか、あえて選択してみる
液晶ディスプレイの性能だけに絞って、どれか1台だけを購入することを決めるのは難しいです。それでも、あえて選ぶなら、Nexus7(2013)が良いと思います。携帯性の高さと画面の鮮やかさと精細さのすべてをNexus7(2013)は兼ね備えています。7インチクラスのタブレットでNexus7(2013)は最も優秀な製品の1つです。
Wi-Fiモデル同士の価格は、Nexus7(2013)が27,800円、Retina iPad miniが41,900円です。1万4千円の価格差は大きいです。一方、初代iPad miniは31,800円。Nexus7(2013)との価格差は4千円です。iPad miniはiPadシリーズで最も低価格なモデルです。
Retina iPad miniは、価格の上でも性能の上でも、もはや廉価版iPadではありません。iPad Airと同じ解像度のディスプレイ、iPhone5sと同じプロセッサを搭載しています。ちなみに、Retina iPad miniの画素密度は、iPhone5sと同じです。iOSデバイスで最上位なのはiPhoneです。iPad miniは、プロセッサも液晶パネルも、iPhoneと同等のスペックを備えています。小さくても最高品質を求めるなら、Retina iPad mini、ということになります。

次回、3製品のベンチマークを計測してみたいと思います。
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