Appleは、「iPhone 5c」の発注数を減らすことを台湾の製造メーカーに通知したとThe Wall Street Journal（日本語記事 via 9to5Mac AppleInsider）が伝えています。
関係者によれば、AppleはPegatronとHon Hai（Foxconn）に対し、2013年第4四半期（10〜12月期）におけるiPhone5cの出荷台数を削減するよう伝えました。Pegatronは総発注数の20％弱を、Hon Haiは3分の1を削減するよう指示されたといいます。アナリストによれば、PegatronがiPhone5c全体の3分の2を、Hon Haiは3分の1を組み立てています。
一方で、好調な販売とされているiPhone5sについては、2人のHon Hai役員によれば、その製造数を増加させるよう指示されたといいます。
iPhone5sに対してiPhone5cの販売が低迷しており、iPhone5cの製造数をカットしたという情報は以前にも伝えられていました。また、iPhone5sはiPhone5cの2倍を超える販売数という情報もあります。
日本における販売状況を見ても、iPhone5sは多くの量販店で品薄傾向が続いています。他方、iPhone5cは在庫に比較的余裕があるようです。発売当初からiPhone5sの特にゴールドモデルの供給は極めて少量でした。
こうした状況は、顧客の人気がiPhone5sに集中したことが要因の1つと考えられています。iPhone5sとiPhone5cの販売価格差は1万円程度であり、指紋認証センサーや処理速度の高速な64bitのA7チップなど、より高性能であるiPhone5sの方が人気が出たことはある程度予想できたことかもしれません。それに加えて、iPhone5sは発売前から供給量が少ないともいわれており、量販店や携帯電話会社の販売店では、iPhone5sの発売前の事前予約は行われませんでした。この処置はAppleからの指示によるものとされています。
元々の供給台数が少なく、そこに、高い需要と手に入りにくいという希少価値も加わり、iPhone5sの人気が非常に高くなっていると思われます。
iPhone5Sの情報は[iPhone 5S]カテゴリ、iPhone5cの情報は[iPhone 5C]カテゴリに、それぞれまとめてあります。
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