新しいOSでは、それ以前と比べて問題があることはそう珍しいことではありません。
しかし、新しく登場した「iPhone 5s」は、同じく新しい「iPhone 5c」や昨年の「iPhone 5」よりも高い確率でクラッシュしているようだとAllThingsDが伝えています。
Crittercismは、新型iPhone5s/5cの発売以来、何億という膨大な数のアプリを調査し、iPhone5cとiPhone5が1％のクラッシュ率なのに対して、iPhone5sは2倍の2％であるとしています。
新しいハードウェアやソフトウェアがリリースされるときは必ず問題はあるものだが、そうした問題は時間の経過とともに解決されるとCrittercismのAndrew Levy CEOは話しています。
アプリ開発者は、数ヶ月わたってiOS7を使ってベータテストを行いアプリの互換性をチェックしますが、その間、事前に新しいハードウェアの利用できなかったことに原因があるのではないかとLevy氏はみています。
というのも、iPhone5cが昨年のiPhone5と内部構成がほとんど同一であるのに対し、iPhone5sだけに64bitのA7チップとM7コプロセッサが内蔵されています。つまり、開発者はこれら未知のプロセッサで満足なテストが実施できなかったため、iPhone5sでは予想外の不具合が生じているということになると思います。過去、PCを含む32bitから64bitに移行の際、開発者は新しいドライバーやプログラムを作り直す必要がありました。
Appleはこの件に関してはコメントを辞退しています。しかし、Appleはこの問題に気づいているようで、iOS7においてすでに2つのアップデートを実施しました。
上記とは別の情報として、The Vergeは、iPhone5sだけにブルースクリーンの症状が出ていることを伝えています。複数のユーザーの報告するiPhone5sは以前のWindowsでしばしば見られていたようなブルースクリーンを表示し再起動してしまいます。この症状は、Appleが新しいデバイスとともに無料で提供している、Pages、Keynote、NumbersのiWorkアプリで主に起こっているようです。
現在のところ、最新のiOS7.0.2でもこの問題は解決していないようです。現状、ユーザーの出来得る解決方法の1つとして、iWorkのiCloud同期を停止させることが紹介されています。
iPhone5Sの情報は[iPhone 5S]カテゴリ、iPhone5cの情報は[iPhone 5C]カテゴリに、それぞれまとめてあります。
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iPhone5sはiPhone5cやiPhone5よりも2倍もクラッシュ率が高い 5sだけに起こるブルースクリーン問題も
