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Nexus7のフラッシュメモリーに重大な欠陥か、動作が劇遅になる問題

Nexus7について、注目すべき報告をAndroid and Meが伝えています。
Nexus7
「One year later, the Nexus 7 has gone from the best to worst tablet I’ve ever owned」(1年後、Nexus7はこれまで所有した最高のタブレットから最悪のタブレットになった)というタイトルの記事において、ある時期から、Nexus7のレスポンスが非常に低下してしまっていることが概説されています。Nexus7は米国で昨年7月に発売されました。まもなく1年が経過しようとしています。
Android and Meが、Nexus7の性能低下を実感した時期は明確ではありませんが、おそらくAndroid4.2が登場したころだといいます。性能低下は、具体的には、たとえば、ディスプレイの表示位置を回転させるのに10秒以上かかるといいます。全体的なタッチ操作のエラー、通知センターやアプリの鈍い動き、なども挙げられています。
記事では、パフォーマンスの問題はソフトウェアの側にあると仮定し、さまざまな解決策を試しています。Nexus7を工場出荷状態に初期化(ファクトリーリセット)を初め、CyanogenModをインストールしてみたり、アプリの大部分をアンインストールもしてみたといいます。結果として、当初は動作速度が改善されたようにみえても、また、劇的に遅くなってしまったと書かれています。
Android and Meの伝えるNexus7の症状について、同様の症状を訴える他のユーザーによる記事のコメントを含め、AppleInsiderがその原因を探っています。そして、Nexus7に搭載された安価なフラッシュメモリーが原因ではないかという結論を導いています。つまり、Nexus7にハードウェア的な欠陥があり、そのため、上述のようにソフトウェアの初期化を行っても、根本的な解決にならないことが示唆されています。
Android and Meの記事のコメントでは、ブラウザを使うと1時間に最適1回はクラッシュや再起動が起きる、動作にものすごい遅れ、タッチしても正確に動かない、あるいは、動作しない(無反応)症状がある、Nexus7だけでなく他のASUS製のAndroidタブレットでも共通の症状がみられる、とも報告されています。あるユーザーは、Transformer PrimeやTransformer Infinityを数ヶ月使ったが、どのデバイスもNexus7と同じ問題に陥ったといいます。このユーザーは明らかにASUSの製造上の問題であると考えています。また、他のユーザーはデバイスのSSDメモリーを維持できなかったことでAndroidのソフトウェアを非難しました。メモリーに「0」を書き込む(ゼロフォーマット)ユーティリティアプリを試したユーザーは、数週間後には再び遅くなってしまったと報告しています。
こうした症状から、AppleInsiderは、この問題の原因の1つはフラッシュメモリーにあると考えています。一般に、高品質なフラッシュメモリーは安価なものよりも長い寿命を持ちます。しかし、どうしても高価になります。Nexus7は199ドルという低価格で発売されています。低価格でもディスプレイもプロセッサも妥協しておらず、非常にコストパフォーマンスの高い製品です。
もちろん、こうした症状が見られないユーザーも存在しています。製品出荷時期によって、製造されたフラッシュメモリーによって、症状の出る場合とそうでない場合とがあるのかもしれません。
Google Nexus7 本体
Apple iPad mini 本体