Intel第4世代Core（Haswell）内蔵GPU「Iris」を正式発表、従来比2倍〜3倍のパフォーマンス

Intelが第4世代Coreプロセッサに搭載される統合型GPUの構成を明らかにし、上位モデル「Iris」シリーズを正式に発表しました。

第4世代Coreプロセッサにおけるグラフィックスの新機能としては、3台のディスプレイ出力、4K×2Kの映像出力サポート、2倍の帯域幅のDisplay Port1.2などが挙げられています。

Intel Iris ProグラフィックスとIntel Irisグラフィックス

第4世代Intel Coreプロセッサに内蔵されるGPUは5つのレベルに分類されます。

GT3e：Intel Iris Pro Graphics 5200
GT3（TDP 28W）：Intel Iris Graphics 5100
GT3（TDP 15W）：Intel HD Graphics 5000
GT2：Intel HD Graphics 4600/4400/4200、Intel HD Graphics P4700/P4600（サーバー/ワークステーション向け）
GT1：Intel HD Graphics

Ultrabookのグラフィックパフォーマンスを、第3世代と第4世代Coreで比較してみると、第4世代Core i7-6558Uは第3世代Core i7-3687Uの2倍のパフォーマンスを持つとされています。

Core i7-3687U（TDP 17W/Intel HD Graphics 4000）：1
Core i7-4650U（TDP 15W/Intel HD Graphics 5000）：1.5倍
Core i7-6558U（TDP 28W/Intel Iris Graphics 5100）：2倍

TDP 45Wから55WまでのノートPCのグラフィックパフォーマンスでも第3世代と比べ第4世代Coreは2倍のパフォーマンス向上となっています。

Core i7-3840QM（TDP 45W/Intel HD Graphics 4000）：1
Core i7-4900MQ（TDP 47W/Iris Pro Graphics 5200）：1.5倍
Core i7-4950HQ（TDP 47W/Iris Pro Graphics 5200）：2倍
同CPU（PL1＝55W）：2倍超

デスクトップ向けモデルでは、第4世代Coreは第3世代の3倍近くに達します。IntelはCore i7-4770KにはGT2レベル、Core i7-4770RにはGT3レベルのGPUを統合していると説明しています（4Gamer.net）。ただし、Intelの示すテストマシンの構成表ではCore i7-4770KはIntel Iris Pro Graphics 5200を内蔵しているとあります。