iPhone、iPod touch、iPadなどのホームボタンが押しても効かなくなった時の対処方法をCNETが紹介しています。
AppleはiPhone5においてホームボタンの物理的な強化を行っています(該当記事)。しかし、iPhone4Sなどそれ以前のモデルやiPod touch第5世代(該当記事)などは、iPhone5とホームボタンが同じ構造ではなく、ある時から急にホームボタンを押してもなにも反応しなくなった、反応しなくなる時がある、というような症状が出るかもしれません。
もし、調子の悪くなったiOSデバイスがAppleの保証期間内であれば、無償で修理や交換を行ってくれます。そうでなければ、次の4つの方法を試してみることができます。ただし、ここで紹介した方法の2つか3つをいい加減に行いiOSデバイスが故障してしまっても責任は持てません。
対処法1:キャリブレート
ホームボタンの反応が悪い原因としてソフトウェアが原因である場合があります。それを改善させるには、まず、株価アプリや時計アプリなどを開きます。その状態で「電源オフ」のスライドバーを表示されるまで電源ボタンを押し続けます。スライドバーが表示されたら電源ボタンから指を離し、ホームボタンを押し続けます。約5秒〜10秒後に開いていたアプリが閉じます。この方法はメモリーを使いすぎてiOSデバイスの動きが悪くなった時のメモリー開放と同じです。
対処法2:ドックコネクタを差し込む
iOSデバイスにDockコネクタを差し込みます。差し込んだ状態でDockコネクタを少し押すようにして保持しながらホームボタンを押してみます。続いてDockケーブルを外してホームボタンを押して試してみます。これは、Dockコネクタを接続しDockをiPhoneに押し込み圧力を加えることでホームボタン自体の構造部分を(おそらく物理的に)調整するのだと思われます。次の動画が参考になります。
Easy Fix For iPhone Non Responsive Home Button - How To Fix iPhone Home Button - YouTube
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対処法3:ホームボタンを掃除する
ホームボタンが日常的なホコリや油脂などで汚れている場合にホームボタンにダメージを与える場合があります。クリーニングには純度98-99%のイソプロピルアルコール(消毒用アルコール)を用意します。綿棒やスポイトなどで数滴をホームボタンに直接塗ります。ディスプレイ部分にはアルコールが付着しないようにしてください。続いて、消しゴム付きの鉛筆にある消しゴムのような細さと硬さのある物でホームボタンを繰り返し軽く叩きます。これはアルコールがフレーム内にしみ込むようにするためです。表面に付いた余分なアルコールを拭き10分〜15分ほど置いておいた後、ホームボタンの反応をチェックしてみます。
対処法4:ソフトウェア・ホームボタン(Assistive Touch)を使う
Assistive Touch(アシスティブ・タッチ)はディスプレイ上で利用できるソフトウェア上のホームボタンです。Assistive Touchはホームボタンを物理的に操作することを画面上で行えます。設定→一般→アクセシビリティ→AssistiveTouchにあります。Assistive Touchを有効にすると画面上に丸いボタンが表示されます。ボタンは天地左右の任意の場所に移動できます。ホームボタンの2回押しも可能です。ジェスチャーの登録もできます。Assistive Touchはホームボタン自体の改善にはつながりませんが、とりあえず急場はしのげます。また、ホームボタンを故障させない予防策として日頃からAssistive Touchを利用するにも良いかもしれません。