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Apple、新モデルを年2回発売へ移行か:iPhoneなら秋と春

Appleは現在の年1回の製品ライフサイクルから年2回の製品サイクルへと移行を経験しているところだ、というAppleの元CEO John Sculley氏のコメントが話題になっています。
The Motley Foolによれば、CNBCのインタビューにおいてSculley氏はAppleの現在の状況に関して次のように話しています。
iPhone5
写真は2012年9月に発表されたiPhone5
“Appleは製品サイクルに関して現在非常に重要な変化を経験していると思います。伝統的にAppleは年に一度新製品を導入しています。現在、新製品は実際に年に2回導入されています。サプライチェーンからもたらされる複雑さは巨大であり、Appleはそれをうまくこなしているように見えます。多くの人はAppleがうまくこなしていることを理解していません。そして、Appleが年2回の製品導入サイクルを得たときどのくらいAppleが成功するかも理解していません。”
Sculley氏は、Appleが現実に年2回新製品を出していると言及しています。それが具体的にどの製品を指しているのかはわかりませんが、おそらくその1つはiPadです。最新のiPad4は2012年10月に発表されました。その前モデルiPad3は2012年3月に発表されました。これは年2回のサイクルです。
Asymcoは、このインタビューから、“S”はSpring(春)の“S”という記事を書いています。ちょっとしたジョークのようなタイトルですが、ここでいう“S”はiPhone5Sのような製品を指しており、Appleが年2回の製品サイクルに移行するメリットについて考察されています。
iPhoneは毎年新製品が発表されます(ここ2年は秋です)。毎年秋に新モデルを発表し、その次の春にその製品のマイナーチェンジやバリエーションモデルを発売する、というように年に2回製品をアップデートする方法は多くのスマートフォンメーカーにもよくみられるます。最近ではSamsung GALAXY SIII(SC-06D)のマイナーバージョンアップ版GALAXY S III α(SC-03E)が発売されました。これもその例の1つかもしれません。
iPhoneの場合、発売から半年が経過すると、顧客は次の新モデルを期待し現行モデルの買い控えが起こると説明されています。1年に1度のアップデートでは残りの半年の需要が芳しくないことになります。
Asymcoは、Hon Hai(Foxconn)がその工場を労働者の環境により近い場所に移設したとも伝えています。工場は出稼ぎの季節労働者によって支えられており、彼らの地方に近い場所に生産環境を移行させることによって安定した労働力を得られると説明されています。このことが直接的に関わってくるかはわかりませんが、製品の安定供給に向けた動きであることは確かです。製品が滞りなく生産されない限り年2回の新製品発売というサイクルへの移行は困難だと思われます。
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