TAXAN MeoBankSD「MBSD-SUR01/W」を購入しました。SDカードやUSBメモリをWi-Fi接続でiOSデバイスやAndroidデバイスで利用できるバッテリー内蔵のワイヤレスモバイルメディアストレージです。結果として、価格も他社製品と比べ低価格であり購入してみてよかったと満足しています。
TAXAN MeoBankSD MBSD-SUR01/WとiPhone5:本体にはSDカードスロット(SDXCカード64GBまで)、USBポート(USBホスト機能/USBメモリなど)、電源スイッチ、各状態を示すLEDランプが搭載されています。
(TAXAN MeoBankSD MBSD-SUR01/Wパッケージの中身)
中身はMeoBankSD本体、miniUSBケーブル、取扱説明書です。スペックは次の通り。
TAXAN MeoBankSD MBSD-SUR01/Wの主な仕様
- インターフェース:SDカードスロット、USBポート、miniUSBポート(充電兼用)、WANポート
- 対応メディア:SD/SDHC/SDXCカード(最大64GBまで)、USBメモリー
- メディア対応フォーマット:FAT16/FAT32/exFAT/NTFS
- 無線LAN:IEEE802.11b/g/n
- 同時接続数:最大5台まで
- 電源:内蔵リチウムイオンポリマーバッテリー
- 駆動時間:約3時間
- 充電時間:約2時間
- 本体サイズ:57×51.1×25mm
- 本体重量:56g
- 付属品:miniUSBケーブル(充電兼用)
- 対応OS:iOS5.0以降のiPhone/iPad/iPod touch(無料アプリ「MeoBank SD」を利用)、Android、Windows、Mac
- 対応フォーマット
- iOS:文書(PDF/XLS/DOC/PPT/TXT/HTM)、写真(JPG/BMP/PNG/GIF/TIF)、動画(MP4/MOV/M4V)、音楽(MP3/WAV/AAC)
- Android/Windows/Mac:ブラウザやデバイス、アプリによる
(TAXAN MeoBankSD MBSD-SUR01/WとiPad mini、iPhone5)
TAXAN MeoBankSD MBSD-SUR01/Wの大きさは少々厚みのあるメディアカードリーダーといった感じです。iPad miniやiPhoneなどと比べても十分コンパクトであり軽量です。本体にバッテリーが内蔵されているのも便利です。モバイルバッテリーを使えば利用時間をさらに延長させることもできます。
購入動機としては、通信会社各社のデータ通信量制限や通信制御が特に厳しくなったことがまず挙げられます。iPhone5はテザリングに対応しデバイスには保存されていない曲や動画などもインターネット経由で利用できます。しかし、毎月7GBのデータ量上限やソフトバンクの場合直近3日間で1GBを超えるとその当日24時間の速度制限があるなど、厳しい面もあります。一方、動画などコンテンツあたりの容量は大きくなる傾向があり、外出先などでも利用できる手頃なメディアサーバとしてTAXAN MeoBankSD MBSD-SUR01/Wを選択しました。iOS、Android、Windows、Macとプラットフォームに制限されることもなく、SDカードとUSBメモリーが利用でき、ルーター機能やバッテリー内蔵など、他社製品と比べても価格の割に高機能であることも選択の決め手となりました。
用意したもの
- TAXAN MeoBankSD MBSD-SUR01/W
- iOSアプリMeoBankSD
- USBメモリ:USB3.0、16GB、NTFSフォーマット
- iPhone5
- iPad mini
- iPod touch第5世代
- Nexus7
- Wi-Fi環境
接続について
- MeoBankSD MBSD-SUR01/Wは、本体とデバイスとをWi-Fi単純につなぐモード、ルータモード、アクセスポイントモードが利用できます。説明書ではおよそ次のように説明されています。
- Wi-Fi接続:MeoBankSDとiOS/Android/Windows/Macをダイレクトに接続
- ルータモード:MeoBankSD本体のWANポートにインターネットに有線LANケーブルを接続
- 有線接続によるゲートウェイモード:ネットワークのアクセスポイント
- 無線接続によるリピーターモード:ネットワークのアクセスポイント
- USB接続:PCなどにUSBケーブルで接続しメディアカードリーダーとして使う
- ルーターモード、ゲートウェイモード、リピーターモードではMeoBankSDにワイヤレス接続したデバイスがMeoBankSDを経由してインターネットに接続できます。たとえばiPod touchなどiOSデバイスは無線LAN接続を同時に1つしか利用できないので、これらモードを使い、MeoBankSDで音楽聴きながらインターネットを利用できるようになります。
- 今回、リピーターモードを利用してみましたが、特に問題なく利用できました。
- 設定はブラウザで行います。iOSデバイスでもAndroidからでも設定可能です。今回はすべてiPod touchから設定を行ってみました。設定画面は英語ですが取扱説明書に丁寧に書かれているので迷わないと思います。
- MeoBankSD MBSD-SUR01/Wを便利に使うには専用アプリ「MeoBankSD」をダウンロードします。アプリはiOSデバイス用のみで、Android、Windows、Macなどではブラウザから行います。また、iOSデバイスでもアプリを使わずにブラウザでも使うことができます。アプリを入れていない端末にファイルを渡したりアップロードしてもらうことも可能です。
- アプリからの操作メニューではダウンロード、移動、エクスポート、名称変更、削除、フォルダの新規作成、写真のアップロードなどが行えます。
- すべては試していませんが、仕様にある通りの形式の写真、動画、文書ファイルは一通り扱うことができると思います。対応フォーマットにはないエクセルXLSXファイルなども閲覧可能でした。アプリを使えばバックグラウンドで音楽を聴きながらブラウザを操作したり別のアプリを使うなどマルチタスクに対応しています。
使ってみた感想
- 総合的には満足しています。64GBのUSBメモリーがほしくなりました。少し前の製品はNTFSなどに対応しておらず1ファイル4GB以上のデータは扱えませんでしたが、MeoBankSDではNTFSにも対応しているのでその点も安心です。もちろん、TSファイルなどなどそのままでは視聴できませんが、利用できるファイルの制限はiPhoneやAndroidなどデバイス側にあるため、その点は今後いろいろ試してみようと思います(Androidではアプリなどを見つければ再生できるかもしれません)。
- 操作性は専用アプリの方がやりやすいです。Androidでもアプリを提供してほしいところです。
- 設定は英語表示なので少々敷居が高いですが、説明書を見ながら行えばうまくいくと思います。1つ気になった点は、アクセスポイントモードでWAN側のSSIDを直接入力できないようで、SSIDをステルスモードにしておくとMeoBankSDが見つけてくれません(もしかしたら直接入力もできるのかもしれませんが見つけられませんでした)。一度WAN側の無線LANのステルスモードを解除してMeoBankSDを設定し再びステルスに戻すとその後はだいじょうぶでした。
- iPod touchやiPad mini Wi-Fiモデル、Nexus7など、データ通信のないデバイスでもMeoBankSDがあればデバイスの容量を超えてデータを利用できます。デバイスは一番小さな容量のモデルが最も安いので、それを選択し、MeoBankSDのようなモバイルストレージを使う方がコスト的にも安上がりになると思います。特に複数のスマートフォンやタブレットを使っている場合、データを一元管理できるのも便利だと思います。
- MeoBankSD MBSD-SUR01/Wの機能的なライバルとしては、ラトック REX-WIFISD1があります。後者は128GBまでのSDXCカードにも対応しiPhoneの充電にも使える大容量バッテリーを搭載しています。
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