Appleが自社製品を直接製造することを検討しているとDigiTimesが伝えています。
（写真はAppleの最新の製品の1つであるiPad mini）
業界筋によれば、Appleはさまざまな製品を製造するために上流原材料メーカーと直接やり取りを行っているといいます。従来であれば、全体の製造工程にはアセンブリメーカーやパーツメーカーが存在しそれらを通して生産が行われていましたが、Appleはそれら工程をスキップしているといいます。
Appleが従来よりもより垂直統合化されたビジネスモデルを模索しており、十分な供給体制を維持できるように予防的処置を取っていると業界筋は指摘しています。
業界筋は、最近起こった日本での化学工場の爆発事故が、Appleのタッチスクリーン材料のサプライチェーンに影響を及ぼしており、Appleの2012年の収益予測に影響を及ぼすとしています。加えて、Appleは他の化学メーカーとタッチスクリーンの材料メーカーがAppleからの注文に応じられるかどうかも視野に入れているといいます。Appleが垂直統合型ビジネスを推進していくのであれば、台湾ベースのサプライチェーンは今後影響を受けるかもしれないとDigiTimes予測しています。
Appleの製品の製造に関しては、Foxconnのテリー・ゴウ会長が“iPhone5の製造は簡単ではない。好調な需要に対応できていない”と語り、生産に対応するのは困難であるという見方を示した、とReutersが伝えています。Apple製品の製造に関するニュースはほとんど連日のように伝えられています。こうしたことなどもAppleの製造工程に関する見直しに影響しているのかもしれません。
Apple、自社製品の直接生産を模索か：DigiTimes
