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iFixit、iPadminiの分解レポート:Samsung製ディスプレイ、メモリー512MB、ステレオスピーカー搭載

iFixitがiPad miniの分解レポートを伝えています。基本的な構成はiPad2に近いようですが、その設計はiPhone5など最新モデルと同様であり、カメラなども新しいパーツが使われ、iPad2の単なる流用ではないことが確認できます。
iPad miniの分解
iPad miniの分解:iFixit
分解されているのはiPad mini Wi-Fi 16GB ホワイトモデルです。
スピーカーは2つあります。iFixitによれば、iPad miniはiOSデバイスで最初のステレオスピーカー搭載モデルだとしています。
フロントベゼルの接着剤を溶かし中身を開くと金属製の大きなプレートが現れます。この部分の構成はiPhone5やiPod touch第5世代のものと類似しているといいます。この製造方法がAppleの新しいiOSデバイスの設計の基本となるだろうとiFixitは指摘しています。その下にはMurata 339S0171 Wi-Fi moduleが内蔵されています。これはiPhone5でも採用されています。
iPad miniのディスプレイアセンブリに搭載されたSamsung製チップ
(iPad miniのディスプレイアセンブリに搭載されたSamsung製チップ)
ディスプレイはSamsung製が搭載されています。AppleはコンポーネントにおけるSamsung製パーツの割合を下げる方向で動いているといわれていました。そのため、LCDにSamsung製が用いられていることは少々驚きだとされています。
iPad miniのバッテリー
(iPad miniのバッテリーラベル)
バッテリーは、4.3V、3.72V、16.5Whr、4400mAhと記載されています。一方、別の箇所には3.78V、16.9Whrと書かれています。表記が一定でないようです。Appleの技術仕様には16.3Whrとされています。iPad3のバッテリー容量は43Whr、iPad2は25Whrです。タッチコントローラはBroadcom BCM5976C0KUB6Gが搭載されています。これはMacBookAirにも採用されています。
iPad miniのロジックボード
(iPad miniのロジックボード)
ロジックボードには、Apple A5 processor、Hynix H2JTDG8UD2MBR 16 GB NAND Flash、iPod touch第5世代と同じApple 338S1116、などが搭載されています。
iPad miniに搭載されたA5 SoC
(iPad miniに搭載されたA5 SoC)
A5チップには512MB RAM(two 33 nm, 2 Gb, LP DDR2 RAM dies)を備えています。まるでiPod touch第5世代のようだとされています。
リアカメラは5Mピクセル、フロントカメラは1.2Mピクセルです。ハードウェアの他の多くの部分がiPad2に近いが、カメラはiPad Retinaディスプレイモデルと同程度であり、iPad2よりもずっと高性能です。
iPad miniの分解
最後に、iPad miniの分解(修理)難易度は10段階中2番目とされています。数値が大きいほど容易です。分解しやすい箇所として、LCDとガラスは融合しておらず独立していること、バッテリーはロジックボードや他のコンポーネントにハンダ付けされていないこと、が挙げられています。一方、大量の接着剤で多くのコンポーネントが固定されており、ボディを開くことやパーツの分解が困難であること、Lightningコネクタがロジックボードにハンダ付けされていること、ネジが各所に隠されておりコンポーネントを取り外すのに苦労すること、が修理上のウィークポイントであるとされています。
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