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iPhone5、今度はカメラに問題発生。写真に紫のフレアが生じる現象:色収差が原因か

iPhone5のカメラで撮影された写真に紫色のフレアや靄(もや)のようなものが現れると多数報告されています。
AnandTech Forumsには、この”purple flare”(紫のフレア)現象が生じた数多くの写真がアップされています。
iPhone5で撮影された写真に生じた紫色のフレア減少
weaksauce12による紫のフレア現象
AppleInsiderによれば、こうした現象はデジタル写真にはよく知られた現象であり、”chromatic aberration”(色収差)と呼ばれるようです。太陽光やフラッシュなど、強い光源が存在するときに特に生じやすいとされています。色収差は、デジタルセンサーの構造、小型のカメラにみられる比較的高い焦点距離などいくつかの要因で引き起こされます。色収差は通常、紫色のような短い波長で現れるといいます。ハイエンドカメラなどではこの色収差を補正する方法としてアポクロマートレンズなどが用いられます。
iPhone5で色収差が生じた原因は、iPhone5のカメラのレンズ構造、あるいは、カメラをカバーするサファイアクリスタルにあるのではないかと考えられています。
Appleは、iPhone5の製品説明ページにおいて、メインカメラの特徴を次のように説明しています。

サファイアクリスタル
iSightカメラの表面はガラスのように透明ですが、ガラス製ではありません。透明な素材としてはダイヤモンドの次に硬い素材であるサファイアクリスタルでできていて、非常に傷がつきにくくなっています。

AppleInsiderは、iPhone5のカメラにはおそらく設計上の欠陥はなく、写真撮影に固有の特性により生じたものであると結論付けています。対処方法としては、色収差を補正するアルゴリズムによって解決することができるとされています。ただし、この処理により、カメラシステムによって繊細にチューニングされた他の部分にも変化が起きてしまうかもしれないともいいます。
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