iFixitがiPhone5を早速分解し、詳細なレポートを行っています。iFixitは時差の関係で世界で最も早く発売されるオーストラリアに出向き、iPhone5をいち早く入手したといいます。
iPhone5の分解:iFixitより
レポートは、iPhone4S/4やiPhone3GSとの分解方法の違いから始まり、iPhone5で使用されている微細なパーツにまで及びます。iPhone5は歴代のiPhoneシリーズでは比較的分解しやすいようです(難易度10段階で3段階目としています)。その中で、一般的なユーザーが知っておくと便利?なことをピックアップしてみました。
バッテリー
- iPhone5:3.8V - 5.45Wh - 1440mAh、3G通信8時間、スタンバイ225時間
- iPhone4S:3.7V - 5.3Wh - 1432mAh、3G通信8時間、スタンバイ200時間
- Samsung Galaxy S III:3.8V - 7.98Wh - 2100mAh、3G通信11時間、スタンバイ790時間
- ARMv7を用いたApple初のカスタムデザインSoC
- A6チップ上に印字された”B8164B3PM”は、Chipworksによれば、1GB Elpida LP DDR2 SDRAMを指す。
- AppleがiPhone5発表イベントで見せたA6チップの写真では”K3PE7E700F”となっており、これはSamsung製を意味していた。
フラッシュメモリ
- Hynix H2JTDG2MBR 128Gb(16GB)NAND flash
LTE
- Qualcomm MDM9615M:28nmプロセス、LTE(FDD/TDD)、HSPA+、EV-DO Rev B、TD-SCMAをサポート。データ通信と音声通信の同時利用が可能なマルチモードLTE(通信会社が対応している場合)
- Qualcomm RTR8600 multi-band/mode RF transceiver:5種類のUMTSバンド、5種類以上のLTEバンド及び4種類のEDGEバンドに対応
トラックバッドコントローラ
- Broadcom BCM5976:MacBook Airで採用されているものと同型
ホームボタン
- 金属で補強されたブラケットが統合されており、強度が増していると思われる。
- ブラックモデルを例にし、背面のコーティングが剥がれやすいとしている(iFixitはコインを使って試している)。
- 側面はかなりタフである。ただし、面取りされた部分は剥げやすい。コーティングが剥がれると地肌が見え光ってしまう。
- ケースを付けてできるだけ保護するようにするか、気にせずそのまま使うか。
カメラレンズカバー
- サファイア・クリスタルを使用しているとAppleは説明しているが、確かに、とても強い。
- スチール製のラジオペンチで引っかいても、キズが付かなかった。
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