macOS SierraのコードにiPhoneやiPadに搭載されているARMチップに関する記述が見つかったという情報。iDownloadBlogがオランダのTechTastic.nlの記事を伝えています。
これまでも何度か話題となったことですが、ここにきて再び、Appleは次世代MacでIntelプロセッサに代わってARMプロセッサを採用するかもしれないと期待させてくれます。
記事よれば、macOS SierraのカーネルコードはARM Hurricane(ハリケーン)ファミリーに関するサポートを示しています。iPhone7シリーズに搭載されているApple A10 Fusionチップのコードネームは「Hurricane」です。ちなみにこれまでのAシリーズチップのコードネームは、A7が「Cyclone」(サイクロン)、A8が「Typhoon」(タイフーン)、A9が「Twister」(ツイスター)です。
Appleは2005年以降すべてのMac製品でIntel製プロセッサを採用してきました。にもかかわらず最新のMac OSであるmacOS SierraにARMチップに関するコードがあることはかなり不自然だとiDownloadBlogは指摘しています。
AppleがARMチップを採用する利点は何でしょうか。
まず、バッテリー駆動時間は大幅に延長されるでしょう。
加えて、AppleはIntelのプロセッサ開発時期に左右されず新製品を発売することができるようになるでしょう。
Intelのプロセッサの進化は少々停滞気味です。Appleはそれに見切りをつけて、自社開発のAシリーズチップを自分の好きなタイミングでMac製品に搭載することができるようになります。
昨年、A9チップのベンチマークはIntel CPUを搭載したMacBookを上回りました。そして、今年、A10チップのベンチマークはMacBook Airを上回りました。そういう観点から見れば機は熟した言えるのかもしれません。
問題の1つはソフトウェアなどの対応でしょうか。AdobeやMicrosoftなどのMac向けソフトやアプリのサポートが可能なら、ARMチップ搭載Macもそう遠くはないかもしれません。