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iOSアップデートで激遅に!は本当か iOS9/10/11のiPhone 5s/6/7ベンチマーク比較から見えること

iOSをアップデートすると、特にiOS10からiOS11というようにメジャーアップデートすると、古いiPhoneが遅くなったという話題が必ずといっていいほど出てきます。

iOSアップグレードによって、Appleが意図的に古いiPhoneを遅くして、最新モデルを購入させようとしている、そんな陰謀論もささやかれています。

Futuremarkは、iOS9、iOS10、iOS11の各バージョンのiOSで、7台の異なるiPhoneモデルの、10万回以上のベンチマーク計測データを基にして、古いiPhoneでもiOSアップグレード後パフォーマンスが低下していないことを示す証拠を公開しました。

ベンチマークスコアのグラフは、iOS9、iOS10、iOS11の3世代にわたって、2016年4月から2017年9月までの1か月ごとの平均スコアを比較することができます。グラフはCPU(3DMark Sling Shot Extreme Physics)とGPU(3DMark Sling Shot Extreme Graphics)の2種類が用意されています。

iOS11をサポートする最も古いデバイスであるiPhone 5sを見てみると、GPU・CPUともに、iOS9からiOS11までほとんど変化なしに一定のレベルであることが確認できます。


iPhone 5sのGPUパフォーマンス

CPUでも、GPUでも、iOSのバージョンによる明確な違いはみられません。


iPhone 5sのCPUパフォーマンス


iPhone6、iPhone 6s、iPhone7のグラフでも、同一の傾向です。
CPUのパフォーマンスはわずかに低下しているように見えますが、iOSのマイナーアップデートや使用時間の経過によるパフォーマンス低下と思われ、日常の使用でユーザーがこの小さな違いに気づくことはまずないでしょう。


iPhone 6、iPhone 6s、iPhone 7のGPU・CPUパフォーマンス


ここで示されたベンチマークデータは、古いiPhoneモデルの性能を意図的に低下させるのではなく、Appleが古いデバイスをサポートし、定期的にアップデートを行い、各バージョン間で一貫したレベルのパフォーマンスを維持していることを確認できます。

古いデバイスを新しいバージョンのiOSにアップデートした後、そのパフォーマンスに対する認識に影響を与える要因として、

  • アップデートによって、より多くのリソースを使用したり、より多くの処理能力を必要とする新機能が追加された可能性
  • 最新モデル向けに開発されたアプリケーションは、古いデバイスではスムーズに動作しない可能性
  • 古いバージョンのiOS向けに設計されたアプリケーションは、最新バージョンに最適化されていない可能性
  • 自分のデバイスを古いと感じるような、新しく、改良された新モデルが登場したことを知ったという心理的な影響

が挙げられています。


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この結果に納得するユーザーも、そうでないユーザーもいるでしょう。

Mac Rumorsは、純粋なCPUとGPU性能は、新しいOSにアップデートされた古いデバイスの完全な性能を示すものではなく、そのベンチマークは実際の性能を正確に計測するわけでもないことを指摘しています。

より多くのシステムリソースを消費する新機能は、古いデバイスをより遅く感じさせる可能性があります。また、よりパワフルになった新しいデバイス向けに設計された、よりシステム集中型の設計要素などによって、古いデバイスをより遅く感じさせる可能性があります。


Futuremarkの示したベンチマークグラフとその分析に対して、Mac Rumorsの記事のユーザーコメントでは否定的な意見が相次いでいます。

ざっと書き出してみると、

  • 特定のタスクにおける純粋なパフォーマンスでしかない。多くの人々は、iOSの新しいバージョンでGUIが遅くなったことに苦情が出ている。
  • 古いiPhoneやiPadをアップデート後、実際に役に立たなくなった。特に最悪なのはキーボードの遅れで、キーをタップして3秒間も待たされる。
  • 問題はUIのラグ。純粋なCPU性能では何の証明にもならない。
  • 新しいiOSバージョンをインストールすると、すべてが遅くなる。キーボードのテキスト入力から、アプリの起動まで、そのすべてが体感に現れる。実際の使用とは関係のないベンチマークを示されても意味がない。
  • 結局、Appleの新モデル買い換え陰謀論を払しょくするものではない。
  • iOS11にアップデートしたiPhone6はほとんど使えない。一方、iPad Proではそうした遅さを感じない。iPhone6でSiriを使うと、Siriが応答するのに15秒もかかることがある。プロセッサのベンチマークは実際の経験を示していないのではないか。

こんな意見であふれています。


個人的には、iOS11にアップグレードしたiPhone7 Plusではそれほどパフォーマンスの低下を感じていません。それよりもバッテリー消費が激しいことに不満があります。パフォーマンス低下を補うためにバッテリーをより多く使用しているのかもしれません。
iOS11にアップグレードしたiPad Pro 10.5インチモデルも、iPhone7 Plusの場合とほぼ同じです。通常の使用で動作が重くなったとは感じていません。
一方、iPad mini2は明らかに動作が重くなりました。すべての動作が遅く、もはや日常的に使用できるレベルではありません。

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