「iOS 9.3」とOS X El Capitan 10.11.4で新たに利用可能になったメモのロック機能。
早速試してみると、気を付けないといけない点がいくつかあることがわかりました。
メモのパスワードは「設定」にある「メモ」から入力できます（メモアプリでは設定できません）。開いてみると「重要」として記載されているのが「このパスワードを忘れてしまうと、ロックされたメモを表示できなくなります」という注意。
自分で理解した範囲では、
- メモに設定できるのは単一のパスワードですべてのメモをロック。個々のメモに別々のパスワードを設定できない。
特定のメモだけにパスワードはかけられない→ 訂正：可能でした - パスワードの代わりにTouch IDによる指紋認証が可能。ただしパスワードを変更するには現在のパスワードがわかっている必要あり
- パスワードを忘れた場合はTouch IDを使用するしかない
- ヒントを追加することを強く推奨。ヒントはパスワードを3回間違えると表示
- パスワードは同じiCloudアカウントを使用しているすべてのデバイス（iOSおよびMac）で共有
- ロックされたメモはiOS9.3以降、OS X v10.11.4以降のデバイスだけで表示可能。それ以前ではメモが非表示
- ロックはiCloudとデバイス上のメモだけ。GoogleアカウントやMicrosoftアカウントのメモはロックできない
というものです。
リリースノートには「パスコード」となっていますが設定画面では「パスワード」となっています。数字だけでなくアルファベットや記号も使用できました。
ロック方法と解除方法
- メモにパスワードを設定したら、個々のメモを開き右上のリンクアイコンをタップし「メモをロック」を選択しパスワードを入力するとロック可能。ロックするには一度iOSデバイスの電源ボタンを押し画面ロックする
- いくつかメモをロックしその1つを解除したところ、他のメモのロックもすべて解除される
- 上記の場合、パスワード設定中で解除された全てのメモをまとめて再ロックするには、一覧表示の画面下で「今すぐロック」を選択するとできる。あるいは電源ボタンを押し画面をロックさせるとすべてロックされる
ここで詳しい情報をタップすると表示されるのが次の説明です。
文字起こしをしておくと、
パスワードの設定
メモをロックすることで、ほかの人がMacやiOSデバイスを使用しても、ロックされたメモの内容を見られないようにできます。「メモ」では、単一のパスワードですべてのメモ（iCloudにあるメモおよびデバイス上のメモ）がロックされます。Touch IDがサポートされているiOSデバイスからメモにアクセスできる場合は、ほぼすべてのアクションで、パスワードの代わりに指紋を使用できます。（パスワードを変更するには、現在のパスワードが分かっている必要があります。）
重要：パスワードを忘れた場合、ロックされたメモを見るにはTouch IDを使用するしかありません（デバイスでTouch IDがサポートされていて、パスワードを忘れる前にTouch IDを有効にしておく必要があります）。このため、パスワードを作成するときに、ヒントを追加しておくことを強くお勧めします。パスワードの入力が3回失敗すると、ヒントが表示されます。
1つのデバイスでメモにパスワードを設定すると、同じiCloudアカウントを使用するすべてのデバイスで、同じパスワードが使用されます。
重要：ロックされたメモは、iOS 9.3以降、またはOS X v10.11.4以降のデバイスのみ見ることができます。これ以前のOSのデバイスでは、メモは表示されません。
安易にパスワードを設定してしまいそれを忘れてしまうと、後になって困ったことになるかも。
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メモのパスワードを忘れてしまうと、メールで知らせるなどのオプションは用意されていないということなのでしょう。Touch ID搭載のiPhone、iPad、iPod touchではTouch IDを併用した方がよさそうです。ただし、パスワード変更時に現在のパスワードを入力する必要があるため、結局、設定したパスワードは絶対忘れてはいけません。
メモのパスワードロック機能は、本日リリースされたiOS9.3とOS X El Capitan 10.11.4で初めて搭載されました。したがって、それよりも前のバージョンでは当然使えないため、ロックされたメモを見れなくなります。
以上、iOS9.3の新機能メモのロック機能について、注意点の覚え書きでした。
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