「iOS 12」の新機能の1つとして「Password Manager API」が追加されました。
ブラウザやアプリで、パスワード管理アプリを起動せずに、そのアプリに保存されたパスワードの自動入力が可能になります。
Appleの「Password Manager API」に関する説明は次のようにあり、
Password Manager API
Access passwords stored in third-party password managers directly from the QuickType bar in apps and in Safari (requires third-party adoption).
iOS 12 Preview - Features - Apple
アプリやSafariに表示されるQuickTypeバーから直接サードパーティ製パスワードマネージャーに保存されたパスワードにアクセス可能になります。
人気のあるパスワード管理アプリ「1Password」は早速「Password Manager API」に対応したデモ動画を公開し、ブラウザのログインが素早く簡単に行えるようになったことを示しています。
ブラウザでログインする際、これまではログインページを表示させ、パスワード管理アプリを起動しアカウントとパスワードをコピー&ペーストするというプロセスが必要でした。
今回公開された動画では、そうした一連のプロセスが不要になり、1Passwordに保存されているパスワードがブラウザ上に表示されたQuickTypeバーに自動入力されログインできることを確認できます。
What a wonderful present for us at WWDC this year! Thank you to all our friends at Apple for this great new API. #1PasswordAutofill pic.twitter.com/jpvRVogslS
— 1Password (@1Password) June 5, 2018
iOS11では、Webブラウザだけでなく、各アプリからも利用できるパスワード管理機能が強化されていました。
iOS12では、新たにサードパーティ製パスワード管理アプリのデータを、よりシームレスにブラウザやアプリで利用できるようになります。
iPhoneやiPadでのパスワード入力の手間が更に省けることになりそうです。
参考:Password AutoFill | Apple Developer Documentation, Mac Rumors, AAPL Ch.