リモートアクセスアプリ「TeamViewer 13」正式版が公開されましたので、さっそく使ってみました。個人利用・非商用は無償で利用できます。
このバージョンでは「最初にして唯一のiOS画面共有」を利用できるのが最大のポイントです。
WindowsやMacから、あるいはiPhoneやiPadから、iPhoneやiPadの画面を共有しリモートサポートすることができます。
リモートアクセスによるiOS画面共有は、iOSデバイスがWi-Fiでも携帯電話通信でも可能でした。
利用するには、「TeamViewer QuickSupport」を相手側のiOSデバイスにインストールし、「TeamViewer」をインストールしたWindows/Mac/iOSデバイスから接続します。
今回、iOS11のiPhone・iPadにiOSアプリ「TeamViewer QuickSupport」と「TeamViewer」を、Windows PCに「TeamViewer」をインストールし、iOSデバイスの画面共有を試してみました。
TeamViewer – リモートサポート、リモートアクセス、オンラインコラボレーション、オンラインミーティング
iOS11の画面録画を使って画面を共有
遠隔からのiOS画面共有を利用するには、iOS11のスクリーン録画機能を使います。
使用するには最初にコントロールセンターに録画機能を追加する必要があります。「設定」>「コントロールセンター」>「コントロールをカスタマイズ」を選択、「画面収録」の横の「＋」をタップしコントロールセンターに追加します。
次いで「TeamViewer QuickSupport」と「TeamViewer」を各デバイスにインストールしておきます。
「TeamViewer QuickSupport」を開いたら、表示されるID（9桁の数字）を相手に伝え、接続してもらいます。
画面共有を有効にするにはコントロールセンターをスワイプさせて「画面収録」を強く押し「TeamViewer 」を選び「ブロードキャストを開始」をタップします。
なお、相手側のiOSデバイスの画面を見ることはできますが、画面を操作することはできません。操作はiOSデバイスを手にしている相手にお願いする必要があります。
リモートアクセスでiOSデバイスを直接操作できれば完璧なのですが、その場に行かずとも画面を見ながら電話やチャットで操作方法やトラブルシューティングをすることができます。
家族や友人のiPhone・iPadを遠隔サポート
個人利用としては、遠方の家族や友人のiPhoneやiPadの操作を手助けするなどにも便利です。
たとえば、離れた場所に住む両親からiPhoneやiPadで操作がよくわからないという相談を受けた際、電話やメッセージだけでやり取りするよりも、相手の画面を見ながら操作を手伝ってあげることができると思います。以前電話でやり方を説明してもまったく理解してくれなかったという経験があったので、この機能が実装されることを心待ちしていました。
アカウントを別途用意する、Apple IDなどを事前に伝えておく、などといった必要がないのも手軽です。事前にしておくことはお互いのデバイスにアプリをインストールし、上述のようにiOS側で画面共有のための設定をするだけです。
TeamViewerはWindowsの他に、Mac、Linux、Chrome OS、Android、iOS版などがあります。
今回、Windows/iPhone/iPadからiPhone/iPadへリモートアクセスし画面共有を試してみました。
ChromeブラウザからChrome版を使ってiPhoneに接続を試みましたが「このバージョンでは、このデバイスに接続できません」と表示され利用できませんでした。
iPhone→iPad・iPad→iPhone も可能
一方、iPhoneにインストールしたTeamViewerからiPadに接続したところ画面共有できました。その反対にiPadからiPhoneに接続しても同様に画面共有できました。これはかなり驚きです。
iPhoneからiPad Proへリモートアクセスしたところ。
iPad ProからiPhoneへリモートアクセスしたところ。
iPhoneからiPadへ接続しiPadの画面をiPhoneに表示させる、あるいは、iPadからiPhoneへ接続しiPhoneの画面をiPadに表示させる、iPadの中にiPhoneの画面が表示され、iPhoneの中にiPadの画面が表示されるのは、何とも新鮮です。
iPhoneはWi-Fiを無効にしてセルラー通信でも試してみましたが、どちらも画面共有可能でした。これなら、外出先からでも相手のデバイスに接続し操作方法などサポートすることができます。
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