Bloombergは「Apple Plans Giant High-End iPhone, Lower-Priced Model」の中で、Appleが大型ハイエンド機種や廉価版を含む3種類の新型iPhoneを今年計画していることを伝えています。
3種類の新モデルとは、
- 過去最大のサイズとなる新モデル
- 現行iPhone Xと同サイズで機能改良モデル
- iPhone Xの主要な機能を備えた廉価モデル
です。
3種類ともに、顔認証Face IDおよびエッジトゥエッジの全画面ディスプレイを搭載します。
Appleはこれら新モデルについてサプライヤーと試験をすでに開始しており、今秋の発売が予定されています。
写真は次期iPhoneのイメージ
大型モデルとiPhone Xの後継モデル 1242×2688ピクセルの画面解像度へ
Apple史上最大のスマートフォンとなる大型モデルは、これまでのところ「iPhone X Plus」としてすでに知られていました。
記事よれば、スクリーンサイズは6.5インチ程度で、現在販売されている他社製スマートフォンを含め最も大きなサイズの製品の1つとなります。
筐体サイズはiPhone8 Plusと同サイズで、エッジ・トゥ・エッジ・ディスプレイのより、1インチほど大きなディスプレイを搭載します。大きな画面を生かすために、分割スクリーンモードが利用できるようになるはずです。大型ディスプレイを搭載することでiPadのセールスを奪うことになり得ます。
この大型モデルは「D33」というコードネームで呼ばれていると開発状況をよく知る関係筋は話しています。いくつかのプロトタイプでは1242×2688ピクセルのディスプレイ解像度になります。ディスプレイはiPhone Xと同じOLEDを採用し、同程度に鮮明な映像を表示できるようになります。もちろん、iPhone Xで初めて採用されたFace IDを備えます。
ゴールドモデル復活
iPhone Xの後継モデルは、「D32」というコードネームで呼ばれています。
こちらもOLEDを引き続き採用し、いわゆるPlusモデルと共に、Apple A12プロセッサを搭載し、ステンレスフレームを採用します。どちらも、Appleのハイエンドスマートフォンとして発売されます。
興味深いことに、Appleは新しいiPhone XとiPhone X Plusの両方でゴールドモデルを追加することを検討しています。実は現行iPhone Xでもゴールドモデルを開発しようとしましたが生産上の問題のためにそれをやめました。実際、iPhone 5sからiPhone8シリーズまで、AppleはiPhoneで常にゴールドモデルをラインナップに加えていました。
デュアルSIMあるいはApple SIM搭載も
AppleはデュアルSIMカードのオプションを大型モデルで追加させることも検討しています。ユーザーは異なるキャリアのSIMカードを1つのiPhoneに挿入して利用できるようになります。デュアルSIMは特にヨーロッパやアジアのビジネスユーザーに人気の仕様です。Appleは最終的にはeSIMを選択するかもしれません。AppleはすでにiPad ProとApple Watch3で「Apple SIM」とAppleが呼ぶeSIMを搭載しています。ただ、携帯電話会社によってはiPhoneへのeSIM搭載を快く思わないかもしれません。
これら新型iPhoneは、「Peace」というコードネームで呼ばれている「iOS 12」を搭載します。
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主要機能を盛り込んだ廉価版
新しいローコストモデルは、指紋認証Touch IDの代わりに顔認証Face IDを搭載し、Ede to Edge ディスプレイを採用します。
この廉価モデルは、iPhone8シリーズで採用されているものに類似した液晶画面技術を採用します。そして、iPhone8シリーズと同じようにアルミニウム製フレームとガラス製背面で設計されます。iPhone8シリーズはガラス背面採用しワイヤレス充電を可能としました。
廉価版といえば、Appleは2013年にiPhone 5cを発売しました。ポリカーボネート製筐体を採用したモデルで、同時に発売された上位モデルiPhone 5sと100ドルほどの価格差でした。ユーザーは僅かな価格差で購入できるiPhone 5sを選んだこともあって、AppleはiPhone 5cをすぐにやめました。Appleは今度は同じ轍を踏まないでしょう。価格の安いボディを採用するも、Face IDとエッジトゥエッジというようなハイエンドモデル同じ主要な特徴を廉価版にも与えるはずです。
