Appleは、厳しい年間スケジュールの中で新機能を毎年1回のアップデートに搭載するというこれまでの方法を見直し、iOSのアップデートを今後2年間に集中するという情報をBloombergは報じています。
Appleに詳しい関係筋の話として伝えられているもので、Appleは年次アップデートを今後も続けていきますが、同社のエンジニアはより時間の必要な新機能を翌年に延期するという決定を増やすことができそうです。このようなことはAppleがより小規模であった以前にはありえないことでした。
このような転換の背景には、最近続いて起きているiOSやmacOSのバグや開発の遅れ(メッセージをiCloudに保存、Apple Pay Cashなど)がありそうです。
iOS 12/macOS 10.14
Appleの新しい開発戦略の最初の成果は、iPhoneのiPadの次のメジャーアップデートで現れることになりそうです。次のiOSアップデートは「Peace」というコードネームで呼ばれており、最終的にはiOS12と呼ばれるでしょう。
最も話題となるであろう新機能としては、1つのサードパーティアプリがiPhone、iPad、そしてMacで動作するようになります。また、社内では「Liberty」というコードネームで呼ばれているmacOS 10.14は、iPhoneアプリのいくつかをMacに導入します。そこにはスマートデバイスを制御できるHomeアプリやPodcastも含まれるでしょう。
iPhone Xで導入されたアニ文字はiPadでも利用できるようになります。Appleはアニ文字に必要なFace IDを搭載する新モデルを開発中です。また、アニ文字をFaceTimeに統合し、テレビ電話で自分の顔にアニ文字を置き換えることを可能にします。
その他にも、おやすみモード(Do Not Disturb) のアップグレード、SiriをiOSの検索画面に統合するなどの更なるSiriの深化、新しい株価アプリ、ARKit 2.0などがiOS12には含まれる予定です。
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iOS 13
一方、2019年にリリースされるであろうiOS13にはiPadに向けて大きなアップデートが予定されています。たとえば、1つのアプリで複数のウィンドウを実行しブラウザのタブのようにタブを移動して表示できる機能(Macではすでに導入されていました)、同じアプリの画面を2つ並べて表示させるような機能があります。その他のアップデートとしては、Apple Pencilの新機能、メールアプリの通知に新オプション(特定のスレッドの通知をさせない)などがあります。