Appleは生産性を向上させるために、Face IDシステムの認証精度基準を引き下げたというBloombergの報道に対して、Appleはその報道を否定した声明を発表しました。
ReutersはAppleからの文書を紹介、「FaceIDの精度を引き下げたとするブルームバーグの主張は完全な虚偽」、「FaceIDの質と精度は変わっていない。顔認証システムを搭載したiPhoneのロックが顔の誤認識によって他人に解除される確率は引き続き100万分の1」と説明していることを伝えています。
The VergeもまたAppleの声明を紹介し、「Face IDのクオリティと精度はこれまで変更されたことはなく、100万回に1回しか人を間違えないという精度は保たれている」、「Bloombergの報道は全くの誤りで、Face IDは顔認証機能の新しく高水準なスタンダードになる」(via ギズモード・ジャパン)と伝えています。
Appleの反論はCNET Japanも紹介しています。
Appleの主張を信じれば、FaceIDの精度は当初Appleが発表したレベルを保っており、何の問題もないと楽観的に考えることができると思います。
一方、Bloombergは報道内容に責任を持つとしています。なお、Bloombergの報道では、顔認証制度の引き下げたのが100万回に1回という認証精度を明らかにした9月12日の発表イベントよりも前だったのか後だったのかは特定していないともReutersは指摘しています。
iPhone Xの予約開始直前の報道であったことから、iPhone Xの予約・販売状況に影響を及ぼす可能性もあります。
数日前には、iPhone Xの年内出荷は当初の予定の半分程度という報道もありました。
iPhone XはiPhone8シリーズに遅れること約1か月、10月27日(金)に予約が開始され11月3日(金)に発売日を迎えます。
Appleは11月3日に店舗に早めに訪れた顧客にiPhone Xを販売することを明らかにしています。
iPhone Xは、Apple公式サイト、各キャリアで10月27日16時1分から予約が始まります。