Appleは、「iOS 9」と「OS X 10.11」に、Apple Watchで用いられているフォントを採用するという情報が出ています。
9to5Macによれば、現在のところAppleのデザインした「San Francisco」フォントが採用される計画です。
現在使われているフォントは「Helvetica Neue」です。
2013年にiOS7に、昨年OS X Yosemiteに、それぞれ採用されました。
「San Francisco」は、Appleが多くの年月を費やし自社設計した最初の新しいフォントです。Apple Watchで最初に採用されました。Dynamic-Typeフォントでサイズを自由に変更しながらもクリアで読みやすいのが特徴です。
Appleの説明によれば、小さな画面のApple Watchでも十分読めるよう「San Francisco」フォントは特に読みやすさのために開発されました。
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iOS7で現在使われている「Helvetica Neue」は、それまでよりも細くなりました。
美しいプロポーションである一方、細くて判読しにくいという批判もあり、ユーザーによってはAppleの用意した文字を太くするオプションを使って表示させる必要もありました。
新たに採用される「San Francisco」はこうした不満を解決することを目的としているようです。
すでにOS Xに「San Francisco」のインストールに成功したユーザーも現れています。
新フォントはiOS9とOS X 10.11の新しいdaily buildsで3月末ごろから含まれ始めたと複数のApple社員は話しているようです。
しかしながら、新フォントの採用は最終決定ではありません。結局は現在のフォントを引き続き使い、新フォントは用いられないこともあり得ます。
一部のAppleエンジニアは新フォントを好ましく思っていないようです。特に非Retinaディスプレイで綺麗に見えないかもしれません。
Appleの標準アプリはもちろん、膨大なサードパーティ製アプリは、ユーザビリティが損なわれないよう、新しいフォントのために入念なテストを強いられるでしょう。
Appleは新フォントへの移行を円滑に進めるためにアプリ開発者らにも事前に通知することになりそうです。
一部のサードパーティ開発者はすでに新フォントでアプリの再設計をはjめているようです。
この「San Francisco」。
9to5Macによれば、新しいMacBook 12インチのキーボードに刻印されている文字ですでに使われています。
「San Francisco」はApple自らデザインしました。
Mac Rumorsによれば、Appleは80~90年代に複数のフォントを開発しました。しかし90年代以降は開発をやめていました。
Appleのフォントは世界の都市名が付けられています。
Chicago、New York、Geneva、Monaco、Cairoは、AppleのグラフィックアーティストSusan Kare氏によってデザインされました。
日本版ではOsaka(大阪)フォントがOSXにプリインストールされています。古くはKyotoフォントもありました。
そして今回の「San Francisco」はそうしたAppleフォントに敬意を表し名づけられているようです。
なお、Kare氏は1984年に「San Francisco」という名称のフォントをデザインしていますが、それは今回の新フォントとは異なるものです。
6月8日から始まるWWDCで、iOS9とOS X 10.11と共に、新しいフォントを見ることができるかもしれません。
Source:9to5Mac, Mac Rumors
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