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John Gruber氏:AppleがUSB Type-Cを発明した~その真相と背景、Type-C Apple黒幕説

「AppleがUSB Type-Cを発明した」とDaring FireballのJohn Gruber氏は彼の情報源から聞かされたことを最近明らかにしました。

大変著名なAppleウォッチャーであるGruber氏が彼のポッドキャストでこのように発言したことは、多くのApple系情報サイトに大きな波紋を投げかけました。

Gruber氏によれば、AppleはUSB Type-Cを発明したが、わけあってそのことを公言できそうにありませんでした。しかし、AppleはUSB Type-Cが標準規格になることを望んでいました。

以下、2つの記事を参照し、その意味を探っていきたいと思います。

ここではAppleがUSB Type-Cの誕生に非常に深く関わっており、いうなればUSB Type-C誕生の陰にAppleがある、言い換えれば、AppleはUSB Type-C創生の黒幕ともとれるものと感じました。

なお、可能な限り正確を期すよう心がけていますが誤っているところもあるかと思いますので面倒な方は上記記事を直接お読みいただくようおすすめます。



一方で、それはちょっと、と考えるのも当然です。

Gruber氏の言及は少々疑わしいとして、9to5Macは彼らの考えを披露しています。

もし、AppleがUSB Type-Cを発明したのであれば、LightningからUSB Type-Cに切り替えるのも容易でしょう。
しかし、Gruber氏は自身のブログで、AppleがLightningをUSB Type-Cに切り替えそうにないと主張していました。
Lightningはわずかだが更に薄く、エレガントなデザインであること。そして、AppleがiOSデバイスで自分たちに商標のあるポートを好むと思うとGruber氏は説明しました。

しかしながら、もしAppleがiOSデバイスでUSB Type-Cを使うことに決めたなら、とGruber氏は続けます。
Appleがそうするのであれば、ユーザーはiOSデバイスとMacBookで同じケーブルを使い充電できるようになります。そして、2~3年以内に、すべてのメーカーのスマートフォンやタブレットは同じ標準規格を使い充電できるようになるでしょう。

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一般に報じられているのは、USB Type-CはUSB 3.0 Promoter Groupがその規格を策定したということです。
それは2013年12月のことです。

9to5Macによれば、USB Type-Cが最初に提案されたのは2012年です。2012年は、AppleがLightningを発表した同じ年でもあります。



Gruber氏の発言について、9to5Macは次のように主張しています。

もしUSB Type-Cを発明したのがAppleであるならば、策定に参加した多くの企業によって数多くのテストが繰り返し行われたでしょう。そして、Appleが何かを発明したとき、とりわけその技術をAppleの顧客が採用するのを促進したいなら、Appleはその事実を世界中に公表することをためらうことはないでしょう。
Firewire、Thunderboltを含み、Appleは常にそうしてきました。

新型MacBookよりも前に、Nokia N1はUSB Type-Cを搭載しました。
AppleがUSB Type-Cを本当に発明したのであれば、Nokiaが昨年の間にUSB Type-Cを採用した製品をAppleよりも先に発表してしまったのはかなり奇妙です。

また、Appleが新しいMacBookを発表した数時間後に、Googleの新しい第2世代の「Chromebook Pixel」は発表されました。
しかしながら、GoogleはAppleがMacBookを発表するまで自身の発表を引きとめていたようにも一見すると思えるのもまた奇妙です。



こうした9to5Macの考察を受けて、Gruber氏は「USB-C創生におけるAppleの役割」というタイトルで別の記事を書いています。

Gruber氏はここで最初に自分のコメントは少々大げさであったことを認めています。

Gruber氏は、他のいかなる企業も最終的な仕様に貢献しなかったことを意味するつもりは明らかになかったが、AppleはUSB-Cという革新的な発明の背後にあるリーディングカンパニーとされるべきだ、と主張しています。

AppleはUSB Type-Cを「invented(発明した)」のではなく、Appleは「basically invented」したと説明しています。

そして、Appleがこのようなふるまいをした背景の1つとして、AppleはUSB-Cが広く採用されることを本当に望んでいること、UDB-CがAppleの技術であるという認識はUSB-Cが広く採用されることを妨げるかもしれないと考えたことを挙げています。

Gruber氏は、USB-Cが非常にAppleらしいデザインであると指摘しています。
リバーシブルで薄く、給電、高速データ通信、映像を扱うことができ、その能力がノートブックのポートとして重要な小型化を可能とします。

Gruber氏によれば、USB-Cのあらゆる側面はAppleデザインの最終目標に適していいます。

それは多くの人が認めることでしょう。



というわけで、簡単にまとめると、

AppleがUSB Type-Cを発明したとして、それをApple自身が隠しているのは、Apple独自の仕様を思われることで他のメーカーに採用されにくくなり、結果的に広く浸透しない、業界標準になれないと恐れたため、ということのようです。


あなたはどう思いますか。


以下、USB-C/USB Type-cに関する記事を集めました。
合わせてご覧ください。


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Source:9to5Mac, Daring Fireball

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