12インチのRetinaディスプレイを搭載する新しいMacBookは、非常に薄く、僅か920gと超軽量です。
省電力なIntel Core Mプロセッサによって冷却ファンが不要になったことも大きく貢献しているでしょう。
そのロジックボードは本当に小さく、筐体の僅かな位置を占めるだけです。
その大きさは、iPhone6のロジックボードと比べてほとんど2倍ほどしかありません。
Michael Saji氏は、MacBook Air、12インチMacBook、そしてiPhone 6のロジックボードを並べて比較しています。
こうして見比べると、MacBookのロジックボードがいかにコンパクトか驚くはずです。
The MacBook 12" has a logic board only twice the size of the logic board of the iPhone 6. pic.twitter.com/92ztXUEumn
— Michael Saji (@saji) March 12, 2015
MacBookに必要なコンポーネントがここまでコンパクトに収まったという事実とそのテクノロジーは、Appleが次に準備しているハードウェアやソフトウェアに関係してくるかもしれません。
iPad Air Plus
新型MacBookとともに噂になっているデバイスに、iPad Air Plus(iPad Pro)があります。
12.2あるいは12.9インチの液晶ディスプレイやUSB3.0ポートを搭載し、USBキーボードやマウスさえも接続可能ともいわれています。
WSJ:iPad Air Plus/iPad ProにUSB3.0搭載やマウスとキーボード接続も - こぼねみ
現在のMacBookの技術があれば、大型iPadもそれほど難しくはないでしょう。シルバー、ゴールド、スペースグレイのMacBookは来るべき大画面iPadを予感しているようでもあります。
OS X搭載のMacBookタブレット
さらに一歩進んで、このMacBookの構成のままキーボードを取り払ったとしたら(より正確にはキーボードの置かれている場所にディスプレイをはめこんでみたら)、史上初のOS X搭載タブレットの出来上がりです。
Appleは新型MacBookを応用して、MacBookタブレットあるいはMacPadを用意してくるかもしれません。
新型MacBookにはUSB-C(Type-C)ポートがわずか1基搭載されるだけです。拡張可能なポートが1つしかないというのは、iOSデバイスや多くのタブレットに共通の構成でもあります。
キーボードやトラックパッドを省くことで重量は更に軽くなるでしょう。
ZDNetは単純に試算して700g程度になるとしています。
12インチで700gというのは、たとえば同サイズで800gのSurface Pro3よりも軽量です。
上述のように新しいMacBookにiOSデバイスと同じ3つのカラーがあり、OS XタブレットとしてもiPadとしても違和感はないでしょう。
OS Xはそのままでもオンスクリーンキーボードがあります。
Appleがもし本格的にMacタブレットを開発するなら、当然OS Xもそれに合わせて改良されるでしょう。
USB-CはiOSデバイスにも?
MacBookに初めて搭載されたUSB3.1 Type-Cポートは、今後、Mac製品にも順次採用されていくと予想されます。
それでは、iOSデバイスはどうなるでしょうか。
現在のLightningコネクタは、USB-Cに道を譲るのでしょうか。
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上述のように、大画面iPadにはUSBポートが採用されると噂されています。
Appleはこれまで30ピンDock、Lightningと独自開発のコネクタをiOSデバイスに搭載してきました。
iOSデバイスに初めてApple独自仕様でない拡張ポートが搭載されるのかもしれません。
著名なAppleウォッチャー、John Gruber氏は現在のところ必ずしもそうとは考えていないようです。
Appleは引き続きiOSデバイスで独自のポートを好むと考えています。
iOSデバイスとMac、iOSとOS Xを統合したハイブリッドデバイス
しかし、もしAppleがiOSデバイスでUSB-Cを採用するなら、とGruber氏は続け、その可能性を完全には否定していません。
もしそうなるのであれば、iOSデバイスとMacBookを同じケーブルで充電できるようになるでしょう。さらには共通の周辺機器も用意されるかもしれません。ユーザーの利便性も向上するはずです。
共通ポートの採用はiOSデバイスとMacの融合を促進させ、iOSとOS XというAppleデバイスの2つのOSを統合する道を開くことになるかもしれません。
AppleがMacBookで実現したことは、iOSとOSXを1つのデバイスに集約することさえ可能とするかもしれません。
普及するUSB Type-C
標準規格であるUSB Type-Cは、今後、WindowsやAndroidなど他のプラットフォームでも続々と採用されるはずです。
すでにGoogleは新しいChromebookに採用しました。そして、今後、Androidにも搭載することを明らかにしました。
多くのメーカーがスマートフォン、タブレット、ノートPCなどに搭載することで、対応する周辺機器の種類は飛躍的に増え、同時に価格も下がるはずです。そうなるには多くの時間は必要ないでしょう。
これは現在のUSBポートが歩んできた歴史でもあり、Type-cでもそれを繰り返すことになるでしょう。
USB Type-Cは、電源供給、映像出力、USBメモリーやハードディスクの接続したデータ転送など、従来のUSBを大きく超える汎用性があり、これまで最も用途の広い規格です。
周辺機器側とそれを接続するホスト側の双方で同じType-Cにできます。ユーザーの利便性は向上し、メーカーはコスト削減にもなるでしょう。
AppleはMacBookのUSB-Cであらゆる周辺機器を接続可能にする意向です。
USB-Cの採用は、Appleと同社の製品に大きな変化をもたらすことになるかもしれません。
9to5Mac:USB-C(Type-C)で新型MacBookを外部バッテリーから充電可能に、Appleは特定の周辺機器を制限せず - こぼねみ
12インチRetina MacBookのUSB-C(Type-C)を拡張する~変換アダプタ・iOSデバイス・周辺機器・外部ディスプレイ接続など - こぼねみ
新型MacBookにも搭載されるCore Mの性能をMacBook AirやSurface Pro3等と比較 - こぼねみ
Source:ZDNet, Daring Fireball, Cult of Mac
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