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新型MacBookにも搭載されるCore Mの性能をMacBook AirやSurface Pro3等と比較

新しいMacBook (Retina, 12-inch, Early 2015) には、MacBook ProやMacBook Airを含む他のMacBook、デスクトップMacには含まれない最新プロセッサCore M(Broadwell-Y)やUSB-C(USB3.1 Type-C)といった新技術が搭載されています。

実際のところ、新しいMacBookは実用に耐える性能でしょうか。
税別14.8万円、税込16万円を超える買い物であり、買ってから後悔はしたくないものです。

4月10日の発売日以降、さまざまなパフォーマンステストが実施されると思いますが、現在の情報から、その一端を確認できることもあります。

単純に新型MacBookがMacBook Proを超える性能を持つことはないでしょう。
しかし、MacBook AirやMicrosoft Surface Pro 3とはどうでしょう。

以下、新型MacBookに搭載されるCore M(Broadwell-Y/第5世代Core)の各種ベンチマークを足掛かりに、Surface Pro3、Pro2、MacBook Air(Early 2014/2015)とのパフォーマンスを比較してみたいと思います。

個人的にも非常に気になる点であり、できるだけ詳しく分かりやすいよう、調べてみました。


CPUを確認

最初に新型MacBookで選択できるプロセッサを確認します。

MacBook (Retina, 12-inch, Early 2015) のCPUラインナップ

  • Intel Core M 1.1GHz~2.4GHz
  • Intel Core M 1.2GHz~2.6GHz
  • Intel Core M 1.3GHz~2.9GHz(オプション)

Appleは搭載プロセッサの型番を明らかにしてませんが、現在、Intel Arkで確認できるCore Mは次のモデルがあります。

Intel Core M(Broadwell-Y)ラインナップ

  • Intel Core M-5Y31 0.9GHz~2.4GHz
  • Intel Core M-5Y51 1.1GHz~2.6GHz
  • Intel Core M-5Y70 1.1GHz~2.6GHz
  • Intel Core M-5Y71 1.2GHz~2.9GHz

周波数が微妙に合わないのでこれだと決め手がないのですが、Core M-5Y51かCore M-5Y71か、それ以外の新たなモデルなのでしょう(分かったら追記・訂正します)。

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Core Mを数年前のCPUと比較する

Core M-5Y70のパフォーマンスについて、Intelは4年前のモバイルプロセッサCore i5-520UMとの比較をインフォグラフィックで紹介しています。

メディア制作やオフィス作業など実作業のパフォーマンス、ウェブアプリケーションのパフォーマンスなど複数の項目でCore Mの性能をアピールしています。

たとえば、実際の作業で要求される実際のパフォーマンスとしては最大2倍の向上です。


同様に、Webパフォーマンスでは最大1.9倍、写真加工では最大1.9倍、バッテリー寿命は最大8時間以上、3Dゲームで最大7倍の向上、HDビデオのコンバートで最大7倍高速などとなっています。

というわけで、
数年前のノートPCからCore M搭載のMacBookに乗り換えるなら、十分なパフォーマンスを感じ取れると思います。

Core MをSurface Pro 3/Pro 2/Proと比較する

AnandTechは、Core M 5Y70を搭載したリファレンスモデルLlama MountainとMicrosoft Surface ProシリーズやiPad Airなどタブレットとのパフォーマンスを各種ベンチマークで計測し比べています。

ここではWebブラウザの速度を示すSunSpiderベンチマークの結果を紹介します。

SunSpiderでは、Core M 5Y70の明らかな優位性を確認することができます。

また、3DMark 1.2 Unlimitedのスコアにおいても、Core M 5Y70はSurface Pro3と同等の結果を出しています(via BGR)。

というわけで、
新しいMacBook Retinaに搭載されたCore Mがこの通りのパフォーマンスを示すかは未知数ですが、少なくとも搭載されるプロセッサレベルでの性能としては、Surface Pro 3にも引けを取らないと考えることができます。

Core MをWindowsタブレットと比較する

次に、Windowsタブレットの多くで採用されているBay Trailプロセッサとの違いを確認します。

次のグラフは、Tom's HardwareによるCore M-5Y70とAtom Z3740DとのSunSpiderおよびCinebenchベンチマークスコアです。

比べるまでもなく、Core M-5Y70が圧倒的なことが分かります。
価格にして3~4倍となるMacBookと格安Windowsタブレットであれば、このくらい性能差があっても決しておかしくはないといったところでしょうか。

MacBook AirとMacBookの性能はどのくらい違うのか

それでは、新型MacBookとMacBook Airとではどうなのでしょうか。

ここでは、AnandTechによる、13インチMacBook Air(Early 2014)とSurface Pro3/Pro2の各種ベンチマークスコアを見比べてみましょう。
Cinebench 11.5、PCMark 8 v2、PCMark 7、3DMarks、Dota 2、SunSpider、Octaneなど多数のベンチマークスコアを比較することができます。

下のグラフは、典型的なホームユーザーの一般的なタスクを反映したワークロードを含むPCMark 8 Homeのスコアです。

MacBook Airは、Surface Pro3(Core i5)やSurface Pro2よりも良いスコアが計測されています。
その他のベンチでも、MacBook AirとSurface Proシリーズはほぼ同程度です。

ちなみに、上記MacBook AirはHaswell Refreshを搭載した2014年モデルですが、新しいMacBookと同時発表されたMacBook Air(Early 2015)もCPUはほぼ同じパフォーマンスというベンチ結果があります。


新型MacBook ProとMacBook Air(Early 2015)のベンチマークを旧モデルと比較 - こぼねみ

結論

以上のベンチマークから、

  • Core Mは、Surface Pro 3と同等のパフォーマンス
  • Surface Pro3は、MacBook Air(Early 2014)と同等のパフォーマンス
  • MacBook Air(Early 2014)は、MacBook Air(Early 2015)と同等のパフォーマンス

ということで、

Core Mを搭載する12インチ新型MacBook (Retina, 12-inch, Early 2015) は、MacBook Air(Early 2015)と同程度のパフォーマンスを持つと考えることができます。

もちろん、発売後のテストでより詳細かつ具体的な比較が行われるでしょう。
それまでのところは、Core Mとそれを搭載するMacBookを含む製品がどの程度の実力なのかを知る手だてとなってくれると思います。

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