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Nexus6、Nexus5よりも劇的に遅いストレージのベンチマーク結果~原因はディスク暗号化

Nexus 6は間違いなくNexus 5よりも高性能でしょうか。
Nexus6はNexus5のおよそ2倍の価格ですが、速度が2分の1しかないとしたら、信じられますか?

Nexus6のストレージは、実はNexus5よりも低速であったという検証結果が出ています。

AnandTechは、他のレポートと同様の注意深さで、Nexus6とNexus5のベンチマークを計測しその結果を考察しています。

比較されているのは、プロセッサの処理速度ではなく、ストレージの速度です。

ストレージの各種ベンチマーク

次の3つのベンチマーク結果の通り、Nexus6はNexus5にストレージパフォーマンスで明らかに劣ります。

最初のグラフはランダムリード時のベンチマークです。
上から高速な順番で、Nexus6(暗号化オフ)、Nexus5(Lollipop)、Nexus5(KitKat)、Nexus6(デフォルト=暗号化)です。

Nexus6の2つのグラフに注目すると、暗号化された状態と暗号化されていない状態とで、そのスコアが大きく異なることがわかります。暗号化された状態で非常に遅いという結果です。
一方、Nexus5は、Lollipopにアップデート後、むしろスコアが良くなりました。Nexus5をAndroid 5.0 LollipopにOTAアップデートした状態ではFDEはデフォルトで無効だったとのこと。

続いて、ランダムライトのスコア。

こちらではNexus6が唯一Nexus5を上回る結果でした。それでも、暗号化を有効時の結果が良くありません。

最後に、シーケンシャルリード。

ここでは再びNexus6はNexus5よりも劣る結果でした。暗号化の有無で桁違いに悪い結果となっているのを確認できます。

ディスク暗号化が原因

Nexus6のスコアが悪い原因の1つは、Android 5.0 Lollipopの「Full Disk Encryption(FDE)」(フルディスク暗号化)によるものだと考察されています。

実際、Android 3.0 HoneycombからFDEは採用されていましたが、デフォルトで有効になったのはAndroid 5.0 Lollipopからです。
FDEによって情報を暗号化し書き込み、ロック画面でパスコードを入力し解除するまで保たれるようです

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なぜ暗号化で遅くなったのか

SSDなど他のストレージでは暗号化は珍しくありません。一方、Nexus6などスマートフォンやタブレットで採用されるeMMCにおいては標準的ではありません。また、多くのSoCにはFDEを効率的に機能させることができないようです。

Googleは、Android 5.0 LollipopとNexus6で暗号化をデフォルトにしましたが、実際のところ、セキュリティ上の観点からあまり役に立たないかもしれないとAnandTechは指摘します。というのもユーザーがパスコードを使わなければ意味はありません。その場合、ストレージの速度が単に犠牲になるだけです。

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Source:AnandTech via TechRadar

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