LTEデータ通信対応やOffice付きで税込2.5万円以下の8型Windowsタブレットが相次いで登場しました。
1つ目は、ヤマダ電機のDell EveryPad Pro。国内初のLTE搭載Windowsタブレットです。
2つ目は、Amazon.co.jpのDell Venue 8 Pro 3000。Office搭載で24,980円という低価格が魅力です。
以下、両製品の特徴と違いを比較してみます。
ヤマダ電機 Dell EveryPad Pro ヤマダウエブコム
Amazon Dell Venue 8 Pro 3000 Amazon.co.jp
EveryPad Pro
EveryPad Proは、ヤマダ電機、ベスト電器、ツクモなどで11月1日発売されます。価格は54,800円/59,184円(税別/税込)。
8型Windowsタブとしては初のLTE搭載です。
LTEは1~5/8/13/18/19/20に対応し、ドコモ MVNO SIM(格安SIM)にも対応します。
Office Home and Business 2013が搭載されます。
ヤマダ電機 Dell EveryPad Pro
- OS Windows 8.1 with Bing 32bit
- 液晶 8型 1280×800ドット IPS 10点マルチタッチ
- CPU Intel Atom Z3775D 1.49GHz
- メモリ 2GB RAM
- ストレージ 64GB eMMC
- メモリーカード microSDカードスロット
- カメラ 500万画素/120万画素
- Wi-Fi 802.11a/b/g/n デュアルバンド 2×2 MIMO
- Bluetooth Bluetooth 4.0
- データ通信 microSIMカード
- LTEバンド 1~5/8/13/18/19/20
- WCDMA 1/2/4/5/8、2Gが850/900/1,800/1,900MHz
- インターフェース microUSB2.0
- バッテリー駆動時間 最大約10時間 4,830mAh
- 本体サイズ 216×130×9mm
- 本体重量 約405g
- オフィス Office Home and Business 2013
Venue 8 Pro 3000
Dell Venue 8 Pro 3000は、Amazon限定で11月5日に発売されます。価格はOffice搭載で2万4980円(税込)。
Amazon Dell Venue 8 Pro 3000 15Q31
- OS Windows 8.1 with Bing
- 液晶 8型 1280×800ドット IPS
- CPU Intel Atom Z3735G
- メモリ 1GB RAM
- ストレージ 32GB eMMC
- メモリーカード microSDカードスロット SDXC対応
- カメラ 500万画素/120万画素
- Wi-Fi 802.11b/g/n
- Bluetooth Bluetooth 4.0
- データ通信 非搭載
- インターフェース microUSB2.0
- バッテリー駆動時間 最大約10時間
- 本体サイズ 216×130×9mm
- 本体重量 約395g
- オフィス Office Personal 2013
EveryPad Pro/Venue 8 Pro 3000の共通点と相違点
本体寸法、ディスプレイサイズ・解像度、カメラ、インターフェース、バッテリー駆動時間など、多くの点で共通です。ベースモデルはおそらく同じでしょう。
異なるのは、EveryPad ProのセールスポイントであるLTEデータ通信を始め、プロセッサ、メモリー、ストレージ、オフィスのエディションなどです。
プロセッサ
Z3775DとZ3735Gというほぼ同じ型番の最新Atom CPUが搭載されています。主な違いは周波数とメモリーチャネル、最大GPUクロックなどです。スペック的にはEveryPad Pro搭載のZ3775Dの方が上です。
- Z3775D ベースクロック1.5GHz メモリチャネル 1x64(64bitシングル)
- Z3735G ベースクロック1.33GHz メモリチャネル 1x32(32bitシングル)
参考:PC Watch
メモリー
これは明確に違います。
EveryPad Proが2GB RAMに対し、Venue 8 Pro 3000は半分の1GB RAMです。
アプリを複数起動する場合、メモリーは多いほど快適です。Atom搭載のWindowsタブレットは最大でも2GBがほとんど。個人的には同じ2GB RAM搭載Lenovo Miix 2 8を使っていますが、2GBでも足りない時もあります。ただし、Atom搭載Windowsタブレットは複数の処理を同時に行うのは向いていないので、2GBでも十分満足しています。
ストレージ
メモリーと同じで、EveryPad Proが64GBに対し、Venue 8 Pro 3000は半分の32GBです。
所有しているLenovo Miix 2 8は64GBモデルですが、リカバリ領域を考えると、32GBでは少々工夫して使う必要が出てくるかもしれません。移動できるアプリやデータはSDカードに保存したりして、容量に気を配る必要も出てくるでしょう。
オフィス
EveryPad ProはOffice Home and Business 2013、Venue 8 Pro 3000はOffice Personal 2013です。
Home and Businessは、Word、Excel、Outlook、PowerPoint、OneNoteです。Office Personalはその内PowerPointとOneNoteが含まれません。
ちなみに、搭載OfficeはそのPCでしか利用できません。他のPCで使うのはライセンス違反になります。
どちらを選ぶか
予算が許せば、もちろんEveryPad Proです。
LTE搭載以外のスペックは、Atom搭載8型Windowsタブレットで標準的です。
使いやすさとか、製品自体の完成度などは各メーカーで異なるので、スペックだけを見ても判断できない部分もありますが、正直、昨年末に発売されたMiix 2 8と処理性能だけを見ればそれほど大きくは変わらないでしょう。
Venue 8 Pro 3000は、Office搭載で2.5万円という安さが最大の魅力です。
スペック的には最低限といったところですが、ストレージが16GBという製品もあるので、それよりは快適に使えるはずです。
同じAtomプロセッサを搭載し、2GB RAMで2万円以下というドスパラ Diginnos DG-D08IWもあります。ただし、こちらはOfficeなし、ストレージが16GBです。
追記(11/6):Dellより正式発表(ニュースリリース)